ep8-6 ブルー・シー国からの報告
スモールレイクでは、キサラがシープ、
クリフからの報告を苦虫を噛み潰した
ような顔で見ていた。
ノアがキサラの顔を覗き込んで、
「どうしたんですか?そんな怖い顔して。」
キサラはため息をついて、
「お前は気楽でいいな。」
「俺にはお前ら馬鹿とは話したくないと
聞こえたが?」
「間違いだな。等ではなくお前だな」
ツイストは、自分を指差すと、キサラは頷いた。
ツイストはえ〜!って顔をしていたが、
キサラは無視していた。
「で、どうしたの。キサラ。」
「ブルー・シーも人外にやられたようだ。」
ツイストは立ち直って、
「サウスイースト全土が人外にやられたって
ことじゃねーか。他の大陸は大丈夫なのか?」
「そんな事は、今論じても意味がない。」
キサラは通信機を取って、通話をし始めた、
「シープから連絡が入った、出発してくれ。」
『了解』
はぁ、意外と早かったな。
「ブラット!出発だってよ。」
ドリは、ブラットに声を掛けた。
「俺はいかない。」
「そうかよ、じゃ絞首刑になりな。
俺は行くからな。」
そう言って、ドリはブラットを置いたまま
ダークスノー山脈に向かった。
ドリもクリフやシープと同様に、
途中で吹雪による足止めを食らっていた。
ドリは今後の戦いの為に新装備の製作を
足止めの間に進めることにした。
ブラックナイト国での人外の発生の時に
使用した魔気の液を装備に織り込むことで
人外からの攻撃に有効な装備を作れないか
ということをヘイズ経由でカレンと研究を
水面下で進めていた。
「今回の戦いに間に合えばいいけどな。
オレも少しは活躍しないと
ご先祖さまに合わせる顔がねえからな。」
コン、コン。
「ん?何かあったか?」
ガチャ。
「ひ、酷いじゃないか。置いていくなんて。」
頭に雪を乗せたブラックがふらふらの
状態で入って来た。
「ブ、ブラット⋯来たのか。」
「あ、あいつは悪魔なのか⋯、
処刑部隊が来たんだよ、
慌ててお前を追いかけたんだ。」
ま、マジか⋯7大貴族でも関係ないって
ことなんだ。
肝に命じておこう。
「あのさ、キサラ。その格好やっぱり
趣味悪いと思うよ。」
と、ツイストがキサラに苦言を呈した。
キサラは首を傾げて、
「何故だ?」
「それって、処刑執行兵の制服だぜ。」
「う〜ん。私はこの服が気に入ったから、
外出はこの服にする。処刑執行兵の制服を
変えればいい。」
ツイストはため息をついて、
「誤解する奴がいないといいけどね。」




