ep7-5 戦場とは…
エルが、カインとカレンに向かって、
叱責した。
「なにボサッとしてるんだい。
グレンの援護だよ、
あっちもどうなるかわからないからね。」
カインとカレンは目を見合わせて、
「でも、キサラが…」
とカレンが言い出すと、
「こっちは、私がやる。ここは戦場だよ、
ボサッとしてたらやられるんだよ、
シャキッとしな。」
カレンとカインは、後ろ髪を引かれる思いで、
空中機動兵器に乗り込み、
グレン達の方へ向かった。
エルは、キールの遺体を丁重に包み、
オアシスまで運んだ。
その後は、火葬して、
キサラと一緒にキールを見送った。
「キサラ、アンタはスモールレイクに戻りな、
クソジジイがいるから
あいつになんか仕事もらいな、
此処じゃあんたお荷物にしかならない…
自分でもわかってるよな。」
キサラは、泣きながら、キールの刀を
抱きしめて頭を下げて、森の奥へ消えた。
エルは、通信機を取り、ヘイズに連絡を取った。
『め、奇しいね。君から連絡なんて…。』
「キールが死んだ…。
キサラは、使い物にならないから
お前がどうにかしろ、じぁな。」
プチ。
長電話すると、弱音を吐きそうだ。
サッサとグレンのところへ行かないと。
電話を一方的に切られたヘイズは、
「ん?キールが死んだ?嘘だろ、
そんなことあるのか?」
ヘイズは、取り敢えず、7大貴族に
一報をいれた。
前ブラックナイト国で、キールの訃報を
聞いたゼノンは、茫然とした。
「どうかしたのですか、ゼノンさん。」
「キールが、グリーンスネークが
死んだって…。」
ミアは、ゼノンに掴みかかって、
「そ、そんな訳ありません、
あの人をどうやって殺せるのですか?
1人でブラックナイト国の精鋭師団を
壊滅させたんですよ…。あり得ないです。」
他の七大貴族は、あまり接点はなかったため、
グレンの部下が死んだ程度で
なんで連絡がきたのかと不思議な顔をしていた。
ヘイズが執務室で浮かない顔をして、
虚空を見ていた。
と、いうのもエルから
連絡が合って1週間経つが、まだキサラは
来ていない、どんなにかかっても2日程度で、
着くはずなんだが…。
「ヘイズ様、不審者が裏門に5日程いる様
ですが排除して構いませんか?」
「ずっと?」
5日前?ま、まさか。
「我々が気づいたのが5日前ですがもっと
前からいたみたいです。」
ヘイズは身を乗り出し、兵士を問い詰め始めた。
「格好は?」
「フード被ってるのであれですが、
10代半ばから後半の女性かと、
あと剣を大事そうに持ってました。」
し、しまった。兵士に通告しておくべきだった、
キサラに間違いがない。
「馬鹿者!早く報告しろ!」
ヘイズは、立ち上がり裏門に
全力で走って行った。
そこには、ボロボロのキサラが
グリーン家の紋章が入った剣を
抱きしめて立っていた。




