ep7-3 華麗なる突撃
グレンは突撃と同時に10数体の人外を
葬ったがそれ以上の人外からの触手の
攻撃がグレンに振り注ぐが、
攻撃は全て十六夜が防ぎ、
攻撃をした人外は例外なく
十六夜が処分して行く。
前方はグレン、後方は十六夜で
凄まじい速度で人外達を葬り去って行った。
グレンは半分くらいまで来たところで、
十六夜がキツそうなので、地下道に潜り、
小休止することにした。
「大丈夫か?」
「ま、まだやれます。」
グレンは苦笑いで、
「無理するな、限界ですって顔に
書いてあるぞ。」
十六夜は自分の未熟さに悔しくなり俯いた。
「取り敢えず、少し寝ろ。
そうすれば体力は回復する。」
スースー。
って言ってる間に寝たか、
まぁここまでよくやったよ。
この先は1人の方がいいかもしれないな。
十六夜が必死にグレンの剣を握っている。
「グレン…ダメ…死なないで。
先生…。先生!!」
十六夜がガバっと起き上がった。
「やぁ、おはよう。」
グレンは、引きつった顔で、
「悪い夢でも見たかい?」
十六夜は、黙って下を向いたままだ。
「大丈夫。オレはそう簡単に死なないから。」
十六夜は顔を真っ赤にして、オレの方を睨んだ。
「わ、私何か喋ってましたか?」
「う〜ん。ま、寝言だからね、
気にしないほうがいいよ。」
気になる、気になる…気になる…
十六夜は堪らず、
「…っダメです。気になって
仕方がありません。」
「ま、気にしなくていいけど、
『グレン…ダメ…死なないで。
先生…。先生!!』って言ってた。」
だ…ダメだ、もう死にたい、
なんで先生の前でそ
んな事を口走ったんだ…終りだ。
「だから、気にしなくていい。
オレが心配させてるみたいだから…
もう少し強くなって心配させないように
頑張ってみるよ。だから心配するな。」
十六夜はそんなグレンを見て、
予知夢のせいであることは言えなかった…
言ってしまえば楽になるかもしれないが
現実となってしまうのが怖くて言えなかった。
「キツかったんじゃないか、地上の戦いは?」
十六夜は大きく頸を振って、
「すっごく、楽しかったです。
地上の戦いは戦いというより、
楽しい舞でした。」
「舞?そうか、そういうイメージも
あるんだな。苦しくはなかった?」
十六夜は頷いて、
「楽しかったです。」
「じゃ、まだいけるか?」
「勿論です。」
十六夜は喜んでいるみたいなので、
グレンとしては取り敢えず連れて
行くしかないなと思っていた。
グレン達と別れたキサラは、
地上に上がって、空中機動兵器に
乗るカインやカレンを探していた。
そのキサラに忍び寄る一つの影を
彼女は察知できていなかった。




