ep7-2 攻撃禁止
「え?いまなんて?」
グレンが十六夜に聞き返した。
「聞こえませんでしたか?
グレンさんは暫く攻撃に参加しないで
下さい。」
「ど、どうやって戦うの?抽出した液を
利用して、私とキサラ殿で闘います。」
グレンは引きつった顔で、
「オレは何してるの?」
十六夜はニコっと笑顔で、
「応援でもしていてください。」
一方、空中機動兵器の中では、
「カレン、火力強すぎないか?(汗)」
と、エルが下の状況を見ながら言った。
「そうですね、扉の前のゴミを除去する
つもりが
扉ごと吹き飛ばしてしまいました。」
キールから通信が入った。
『不味いぞ、人外が10体弱入って行ったぞ。』
「これ以上、入らないように人外に対し
攻撃を加えましょう。」
カイン機が1番扉に集まって来た人外を
対地ミサイルで一掃した。
「キール、そちらはあと3発しか撃てない
ので、しばらくは機銃で調整して下さい。」
『了解。』
1番扉の付近でウロウロしている人外を、
見つけた。
キサラと十六夜は瞬間で2体とも殲滅した。
「取り敢えず、これで1回目のは
殲滅完了ですね。
キサラ殿、あとどのくらい持ちますか?」
「10体ぐらいかな?でも、この調子で
1000体は無理じゃない?」
確かに…、あと、990体か。
地上でどのくらい殲滅してくれるか…。
「いつもの剣を使えば、俺が地上で、
900は殲滅させられる…。」
十六夜が、グレンを睨んで、
「死ぬ気ですか!」
グレンは天を仰いで、
「ま、ダメだったらそれまでの奴…。」
十六夜が涙目で
「させません、私が守ります、
絶対に死なせません。」
グレンは、十六夜の頭をポンと叩き、
「あ〜、わかったから泣くな。」
グレンは、キサラに拝む様に、
「スマン!皆んなに伝えてくれ、
敵に突入するけど許してくれって。」
キサラが凄く嫌そうに、
「それって、私のせいになりませんか?」
「頼む!」
キサラは肩をガックリと落として渋々
承知した。
「グレン殿、貸しですからね。」
「りょ、了解。」
キサラは、去り際に、
「王女、必ず帰って来て下さい。
絶対に死んではダメです。」
十六夜は小さく頷いた。
グレンは、十六夜を見て
「ここで待っててもいいぞ。」
「嫌です。」
十六夜は即答した。
グレンはニヤリと笑い、
「さぁ、行くか。」
グレンが1番扉を走り抜けると十六夜も
続いた。
外に出ると人外の大群が闊歩していた。
グレンはその中に勢い良く突入した。




