ep1-5 辺境のお姫様
早朝って…夜中だろっ、これって…。
オレは、午前1時30分にキールに叩き起こされた、しかもアイツ寝坊とか抜かしやがった…、いったいいつからが早朝なんだよ。
真っ暗な道をクソ重い甲冑をつけて5人組がひたすらにブラックナイトの辺境都市ホワイトストーンを目指している。
ブラックナイトも変だけど、なんで都市の名前がホワイトストーンなんだろうと昔から思っていたが、ま、そんなことはどうでもいいか。
ホワイトストーンには一人だけ知り合いというか、こどものころからの友人が1人いるが、しばらく会ってないが元気かな?
一方、王城では7大貴族の筆頭と次席のブラック家とブルー家が王女の前でひざまずいで、鞭で打たれていた。
「この、能無しどもめ!見失ったで済むとおもってるのか!」
2人とも服がボロボロになるまでうたれて、
気を失いかけながらも、
「グリーンスネークに巻かれたようです。」
パタ。
そのまま、倒れ込んでしまった。
「チッ。グリーンスネーク…。あの陰険男がいたか。」
王女は爪を噛みながら、三番手貴族のイエロー家を呼んだ。
ガチガチに緊急した面持ちで王女の前に現れた、イエロー家のクリフ。
「奴はどこに向かった?」
クリフは出来うる限りのパターンを瞬時に解析しシュミレーションしたが得てして、こういう場合、間抜けな答えが出るものである。
「北…でしょうか?」
ピキッ。
王女の鞭の柄が折れそうな音を立てている。
「申し訳有りません。確証はないですが、恐らくホワイトストーンに向かったと思われます。」
嵐の前の静けさが訪れている、クリフはその場を逃げ出したかったがそういうわけにもいかず、ただ恐怖の静寂を堪えるしかなかった。
「ホワイトストーンだと?」
「はい。」
「あの女の所に行ったというのか!」
クリフは、頸を締め上げられながらも、
「そうとは、決まったわけではありません。どうか、落ち着いて下さい。」
王女はクリフを床に叩きつけ、頭を抱えた。
あの性悪女、また私を小馬鹿にしてくるに違いない。
グレンとキール達はブラックナイト国の入口の都市であるホワイトストーンに入ろうとしていた。
都市の入口から、物々しい警備の中を1人の女性がグレンとキールの前に歩いてきた。
キールは片膝をつき、
「ミア姫わざわざのお出迎え感謝致します。」
キールって姫とかとも知り合いなんだ、スゲーな。
…?ミア?って。
オレは姫の顔を良くみたら、
「え?ミアじゃん。…、姫?」
「はい。そうでございます。第三王女なんで、王位とはあまり関係無いですが…、一応そうなんです。」
知らなかった、唯一のホワイトストーンの友達がお姫様とは、世の中なにが起こるかわからないな。




