ep6-3 王女の言葉
ヘイズは重い足取りでブラットのいる部屋に向かって行った。
ブラットのいる部屋の前でため息をついてノアとの会話を思い出していた。
「これ、どうするんだよ。」
「何がですか?」
「何がじゃないよ(涙)。どうやって王女の怒りのテンションを伝えるんだよ。あんなに穏やかな口調で、検討するっていったのに。」
「う〜ん、そうですね。神からのお告げで謁見の間では怒らないことにしたって言えばいいんですよ。それがいいです、そしたら私怒らなくて済みます。」
ブラットのいる部屋のドアを眺めながら、神託か…気が重いな。
コンコン。
ガチャ。
ブラットは、ヘイズの突然の訪問に驚いた様子だたが、直ぐに友好てきに対応した。
「ど、とうしたんだい。ヘイズ殿。」
ヘイズは言いづらそうに、
「先程の嘆願だが、却下だそうだ。」
ブラットは目を白黒させて、
「いや、意味が全くわからない…どういうことだ。」
困惑するのはよくわかる…最初から罵倒された方がまだマシだよな。
「理由は、旧ブラックナイト国の復興が途上であることと我が国は全世界に向けて進軍中であることだと言われている。あと、成果がないのに嘆願していることに対し大変御立腹なされている。」
「ば、バカな…。直に、直に話させてくれ。」
ヘイズは頸を振り、
「次に同じ様なことがあれば、貴族格剥奪とのことだ。」
ブラットはその場に膝から崩れた。
ヘイズが、その場を去ろうとすると、ブラットの部下から声を掛けられた。
「承服できません。言っていることがまるで別人ではないですか?」
ヘイズはため息をついて、ま、別人だけどねと思いつつ、応えた。
「そう言われると思ってたよ。実は昨日神託が降りたらしくて、謁見の間では怒らないことにしたそうだよ、だから今後もこういうことがあると思うよ。」
ブラットとブラットの部下は狐につままれた様な顔をしていたが、ヘイズは無視して、部屋を出た。
ヘイズは、頭の中はまだ晴れなかった。
王女が苦し紛れに、ヘイズに無茶振りしたノアの件が頭を悩ましている。
ヘイズがノアの所に行くと1枚の紙を渡された。
リストには、貴族の名前や騎士の階級や豪商の名前が書かれていた。
「なんだこれは?」
「え?希望リストですよ。」
どう見ても一人の人物の共通点には見えない。
「複数人に見えるが気のせいか?」
「複数ですよ」
コイツ…。
「お前、ハーレムでも作る気か?!」
「ダメなんですか?私王女でしょ?」
だいぶ調子に乗ってるな…全く(怒)
「王女に伺ってからだ。」
ノアはちょっとムッとしたみたいだが、こんなことは当たり前だろう。
ヘイズは通信機を取り、王女に連絡を取った。
『何度も、なんだ。』
「ノアがハーレムを作りたいと申してます。」
『はぁ?!…ったく。つけあがりおって。…とりあえず、シープの息子を充てがっておけ。それで懲りるだろう。』
「了解しました。」
あ〜、あの面倒臭いやつか、まぁいいか。




