ep6-1 オアシス制圧
グレンと十六夜が北東のブロックに
たどり着いた時は、既にキサラと
キールにより人外は殲滅されていた。
「しかし、これだけ多いとランタン
切れが怖いな。」
カレンが大量にランタンを持って
きたので、今回に関してはキールの
杞憂に終わりそうだ。
「遅れて、すまない。あとは、北西
ブロックか?」
キサラが頸を振って、
「北西ブロックはもう終わったわ、あとは
中央のバカでかい人外だけね。」
カレンが端末の情報を見ながら、
「特徴は、8つの目を持ち360度の視界があり、熱反応により、8本の腕もしくは触手により同時攻撃が可能です。」
グレンは苦笑いをして、
「死角なしか、陽動はどうだ?」
キサラはグレンの前に立ちはだかり、
「また、誰かをキールみたいにしたいの?
今度はただじゃ済まないわ!」
キサラの勢いにグレンはたじろいで、
「す、すま…。」
と言いかけたところて、十六夜がグレン
の前に両手を開いて立っていた。
「下がらんか愚か者!一次のことしか
考えられないものは戦局を見間違う、
お前は意見を言うに値しない。」
あのキサラが気迫で負けた…まじか。
スゲーな、十六夜。
キールが立ち上がり、
「しかし、陽動といってもどうやる?」
「相手に捕まっては意味がないからな…
オレと十六夜だな。」
キールとキサラの顔が青ざめた。
え?王女をオトリに使う…ばかなことを。
「ちょ、ちょっと待て。お、じゃなかった、
十六夜に万が一のことがあったら…、」
グレンはちょっと考え込んだが、
「スピードは、ひょっとしたらオレより
速いかも知れないから適任なんだよ…
十六夜が捕まるようなら誰でもダメだ。
ま、オレもサポートするし大丈夫だ。」
キサラは頸を振って、
『あのニヤついた顔が信用できなない』
とつくづく思った。
十六夜は、ニコニコ上機嫌な様子なので、
キサラは仕方ないと思うしかなかった。
その数分後、作戦は決行された。
グレンと十六夜は、神速のスピードで
縦横無尽に飛びまわり、しかもスピードの
強弱もついていたため、人外の触手が
絡み始めた。
「今だ!キール、キサラ矢を打ち込め!」
キサラとキールはグレンや十六夜ほど
ではないが、こちらも神速で無数の矢を
人外に打ち込んだ。
人外は、奇声を上げて消滅した。
グレンは一息ついて、十六夜に話しかけた。
「流石だ。よくやった。」
と言って肩を叩かれると、十六夜は、
真っ赤な顔をして、
「あ、ありがとうごさいます。」
こんな日が来るなんて…、
機械おばさんに感謝だわ。




