ep4-8 キサラ思春期に入る?
「これが偵察機か?」
グレンはカレンが製作した偵察機に疑念を感じていた。
「試しに試験飛行します。」
カレンが偵察機を飛ばすとモニターに映像が表示された。
「映像は問題ないな」
カレンは自信満々に、説明を始めた。
「この偵察機はレーダーに発見されにくくなってます。色々なものに擬態が可能です。しかも、地面にも潜れます。」
キールがちょっと口を挟んだ。
「要らなそうな機能が多いな。あと、高速移動や連絡の中継機能はあるか?」
カレンは大きく頷いて
「勿論あります。」
キールはグレンに小声で、
「難しいのは簡単に作るけど普通な奴は苦手かもしれないな。」
「キール殿、我等に内緒話は無理です、センサーで詳細に検知します。」
「殿?」
グレンがキサラが普段口にしない敬称に注目してしまった。
キサラに凄い目で見られた。
「ダメなんでしょうか?」
…まだ睨んでる…。
「あっ、用事を思いだした、直ぐもどってくるから。」
オレはその場を逃げ出し、ヘイズに連絡を取った。
『お久しぶりです。グレン殿、どうかしましたか?』
「キサラがおかしいんだよ、なんかしなきゃだめなのかな?」
『ははは。貴方もですか?キサラも同じようなことを言ってましたね』
だよな、あの完璧主義者が異変に気が付かないはずないよな。
「大丈夫なの?」
『はい。思春期みたいなものですから。』
「し、思春期?機械人形にもあるんだ。」
『はい。私のは高性能ですから。』
ナルホド、それだったら合点がいくな。
よし、戻るか。
「ありがとう、助かったよ。」
『いえ、いえ。どういたしまして。』
オレは、ヘイズとの通信を切ってみんなのところに戻った。
ヘイズは、今王女に呼び出されスモールレイクにきていた。
恐らく、ブラットと任を交代するのでそのはなしだとは思うが…。
それだったら遠隔でお願いしたいところなんだけどな、行き来が面倒だ。
ヘイズは、謁見の間に入ると一礼して、王女の前まで進んだ。
「ご機嫌麗しく…。」
「戯れごとはいい、本題からじゃ。キサラは大丈夫なのか?」
「ははは。皆同じことを聞きますね、大丈夫です。」
「他は何を心配してるかしらんが、先生に言い寄ることがないか聞いているのだ。」
ポン。
「ナルホド。まさか呼び出されのはそれですか?」
「他に何がある?」
相変わらず優先順位バグってるな。
「モニタ情報によるとターゲットはグレン殿ではなくキール殿ですな。」
王女は、ヘイズの胸元を掴み、
「お前、キサラはそういう感情は抱かないから大丈夫って言ったよな…どういうことだ!」
ヘイズは腕組みをして、
「まぁ、隠し機能の芽がでてしまったということですよ。流石、グレン殿ですかな?」
王女は頭を抱え、
「ここでキサラを回収したら、先生に印象悪くなるし、かといって、キサラが先生に言い寄るなんて耐えれない、何とかしろヘイズ。」
ヘイズは腕組みをして、
「カレンに任せても、カレンもね、そうなったら目も当てられないし、これは、男を監視につけましょう。」
王女はため息をついて、
「最初からそうしろよ。」




