ep4-6 キサラの困惑
スモールレイクの王城では空気が張りつめていた。
「なぜ、何の報告もない!」
パシン。
王女が持つムチが唸りをあげる。
「キサラを呼び出せ!!」
リーン♪リーン♪
『はい、お呼びでしょうか?』
「状況は、どうなっている。」
し、しまった…。軽視しているわけではないが…失念していた。
『あっ!申し訳ありません。急を要する模様だったので、各部隊への新アイテムの配布を行い、効果があったと報告を受けてます。』
「ほう。私への報告をせずに…馬鹿者!!まぁいい、戦況は好転しているのだな。」
モニターに、ブラットが現れ
「王女!たった今、人外の全戦力の殲滅完了しました。」
「今まで何をしておった?」
空気が凍りつき、恐る恐るブラットが、
「申し訳ありません…シェルターに…。」
答えると、王女の顔は怒りで真っ赤になり、
「逃げておったと?…」
王女はムチでモニターを破壊した。
「奴は降格じゃ、代わりはヘイズにやらせろ。不愉快じゃ。」
グレンは、奇しく落ち込んでいるキサラを見て、
「奇しいね。何かやらかした?」
「報告モレだ。今回の件、王女に報告してなかった。」
グレンはちょっと考えて、
「ハハハ。オレなんかいつもだけどな、むしろ報告する方が奇しい。機械人形でもミスって発生するんだ。」
キサラは頸を振って、
「お前と一緒にするな。」
そう言われてみればそうだ、いままでミスなんてメモリー上に記憶されてない、私はどうしたんだ一時的に過負荷状態に陥ったのか?
キールがキサラを手招きして呼んでいる。
「なんだ。」
と、キサラがぶっきらぼうな表情いうと、
キールは慎重な面持ちで、
「サンドダスト国の状況を探る必要がある。」
「偵察機を飛ばすということか?生憎、この前の奴で手持ちは最後だ。」
キールは顎を触りながら、
「そうすると、誰かいかないと駄目か…リスクが高いな。」
カレンが恐る恐る手を上げて、
「あの〜。私作りましょうか?」
「どのくらいかかる?」
カレンは腕組みをして考え込んで、
「スペックしだいですが、小一時間もあれば…。」
「速いな。お願いする、スペックは前のと同じ程度でいい。」
キサラはヘイズに連絡をしていた。
「ヘイズ様、私故障しているかも知れません。」
『どこか、調子が悪いのかい?』
「ミスがありました。今までこんなことはなかったのできっと故障です。」
『ハハハ。聞いたよ、王女様怒ってたね。でもね、僕もボンクラじゃない、君たちのモニタリングは常にしている。故障じゃなく、成長または進化かな?そのままで問題なしだ。』




