ep3-6 グリーン家からの独立
グレン達は、王城に着くとミアと市長は客間に案内され、グレンとゼノンは謁見の間に直行し、キサラは王女に呼ばれているということで、足早に王女の自室へと行った。
グレンとゼノンが謁見の間に行くと他の七大貴族は揃っていて、グレンとゼノンは拍手で出迎えられた。
「今回は素晴らしい活躍だった、流石は我が国きっての武闘系貴族だ。」
オレはあまり余計なことは云わないように、
「いやいや、大したことはしていません。」
と言って末席に座った。
王女の自室に行ったキサラは、部屋に入って言葉を失った。
王女の部屋中にグレンの画像が貼り付けられている。
「なんですか、これは?」
「あ、キサラか。さっきの音声をくれ。」
キサラは王女に顔を近づけ、
「なんですか!これはと聞いています。」
「ダメなのか。」
王女が凄い落胆した顔で言ったので、流石にキサラも強くは言えず、
「王女の威厳が損なわれない程度にお願いします。これが先程の音源データです。」
「おお、済まない。」
「でも大丈夫ですか、そんなんで、本人に会って?」
王女はちょっと考えて、
「…頑張るしかない。」
キサラは、ちょっと笑って、
「私は先に謁見の間に行ってます。」
そう言って、その場を去った。
キサラが、謁見の間について少しすると、ミアと市長が謁見の間に呼ばれ、直ぐ後に王女が現れた。
グレンがゼノンに耳打ちし、
「王女、具合いが悪いのか?何か顔が赤いし…目が泳いでいるみたいだ。」
ゼノンは頸を振り、心のなかで、『全部お前のせいだ』と唱えていた。
「今回のブラックナイト国での人外での戦いでは、グレン、ゼノンは大義であった。グレンはホワイトストーンでの迅速な、占領統治も素晴らしかった。」
グレンは頭を下げ、
「お褒めの言葉ありがとうございます。」
王女は、ミアを一瞥し、
「ブラックナイト国は、我が国が併合した。ミア王女は身分剥奪の上、グリーン家預りとする。ホワイトストーンは利便性から現状を維持し特別自治区てとする。」
ミアは自分の耳が信じられなかった、敵国の王女に対する処分ではなく殆ど亡命に近い扱いだ。
おかしい…寛大すぎる、グリーン家というのがまたおかしい、グレン様の元で生活できる様にするなんてありえない。
「グレンについては功績を称え、グリーン家から独立を許可する。ゼノンはホワイトストーンを所領として追加する。」
え?やりやがったこいつ。いい顔しつつ、グレン様から引き離す作戦か、クソッ。
「ブラックナイト国の首都跡地はクリフ、ブラット、シープで復興することとし、防衛は、ドリとヘイズに任せる。以上だ。」
ブラットが慌てて、
「王女、それではスモールレイクが空っぽになってしまいます。」
王女は鞭を振り上げ、
「いらぬのだ、我の警護、王都の守備はヘイズの機械人形部隊に任せる、お前たちは存分に他国を侵略するのだ。」
グレンは頭を悩ませながら、『う〜んやっぱりわからん。』と思い、ゆっくり手を上げた。
「あの〜、私の所領はどこなりますか?」
王女は真っ赤な顔をしながらグレンを見つめ、
「お、お前の所領はない、あえていうならホワイトストーンの出城だ。これからお前が侵攻する領土が全てお前の所領になる。」
グレンは、ゼノンと謁見の間からの去り際に、
「これって褒美なのかな?所領がなくなって、出城だけって。」
「ゼノンは笑いながら、お前にはお似合いだろ。」
「それも、そうか。」
オレも笑いながら、謁見の間を後にした。




