ep3-5 帰城
俺達がホワイトストーンに着くと、市長が出迎えてくれた。
「ミ、ミア様良くご無事で…。」
市長は、ちょっと涙ぐんでいた。
「首都はもうダメなの。この都市から国を立て直さないと。」
と、ミアは気丈に振る舞った。
「ミア様、水を差すようで申し訳ないのですが、ホワイトストーンは、スモールレイク国の攻撃を受けて占領下にあります。」
ミアは、現状を受け入れるのに時間がかかっていた。
「…っていうことは、ブラックナイト国はもうないということ?」
「申し訳ありません。」
市長は深々と頭を下げた。
ミアはその場に座り込んでしまった。
「私はどうすれば…。」
「御安心ください。グレン殿がこの都市は出城築城させてくれればこのままで大丈夫と言って頂いてます。」
ミアは眉をひそめて、
「スモールレイクには、あの女がいるのよ。私に何もしないわけないでしょ?」
ミアは大きなため息をついた。
キサラは、通信機でのやり取りを終え、3人のところに戻ってきた。
「至急、王城に帰城せよと命令がでました、ミア王女、市長も同行せよとのことです。」
オレは、ゼノンに声を掛けて、
「どう思う?」
「悪い様にはしないと思うが…余計なことを言わないことが重要だ。お前もな。」
そっか、女王と謁見するたびに地下牢に入れられてるからな、気をつけないと。
その頃王城では、ブラック家のブラットとブルー家のシープがグレンとゼノンの帰城について話し合っていた。
「結局、なんで帰城させるんだ。あまり意味がないと思うんだが…?」
ブラットは頸を振って、
「分かってないな、シープ。映像だけじゃダメなんだ、たまにはリアルを見ないとな。」
「あ〜、グレンに会いたいというわけか。」
「あとは、ブラックナイト国の後始末だろうな。」
「あそこは、誰がやるんだ?おれは嫌だからな。」
ブラットは肩を竦めて、
「私以外は、皆可能性があると思うよ。君も注意した方が良い。」
シープは立ち去り際に、
「あまり、王女を軽く見ないことだ。貴殿もいつまでも甘い環境にいれると思わないことだ。」
俺達は王城の近くまで来ていた。
ミアが大きなため息をついていた。
「大丈夫だってミア、王女も寛大な判断してくれるよ。あとミアを助けに行く許可もだしてくれたんだぜ。」
ミアはそれを聞いて驚いていた。
「あのナギがそんなことするなんて考えられないわ、どういうことかしら?」
オレは笑って
「以外と話せるいい奴なんだよ。きっと。」
キサラは通信機越しに聞こえてる声に引きつっていた。
『ど、どうしよう…。いい奴なんて…嬉しい。』




