ep3-4 住宅街の攻防
住宅街の入口には人外が大量の死体を運んでいる。
「いきなり全部食べるんじゃないんだな。」
オレは素樸な感想を言った。
「でも、死んでるということは、喰われて死んだわけではなく別の死因ということか。」
ゼノンが人外の動きを見ながら言った。
キサラが死体を分析し、
「血液が殆どないようです。今までの人外とは異なり、血液を吸い尽くす様です。」
動かずに、止まっていた人外達が一斉に死体に飛び掛かった。
「ナルホド…待てをされていたわけか。彼奴等から始末しよう。」
オレの合図とともにキサラとゼノンが飛び出し、
ゼノンが槍、キサラが銃で人外を襲撃し、オレがそのあとで魔法剣で人外を吸収する。
魔法剣の威力が増大している、遠距離で放っても精度良く人外を吸収し、気を殆ど吸われず済んでいる…人外が栄養になってたりするんだろうか?
「グレン、次に行けるか?」
ゼノンが気を使ってくれたみたいだが、
「一気に行こう。」
オレ達は、残りの人外を掃討するために住宅街の奥へ進んだ。
人外達は、俺達を見るなり襲ってきた。
キサラが銃で蜂の巣にし、打ち漏らした人外をゼノンが槍で真っ二つにし、残骸の人外をオレが魔法剣で吸い取る姿をみた残りの人外は、発狂し始め右往左往しはじめ更に奥に逃げていった。
逃げた奥に居た巨大な人外が逃げてきた人外を捕食し、更に膨れ上がって、俺達に襲い掛かってきた。
キサラが銃を撃ち込むが全く効かない。
ゼノンが槍を投げ込んだが吸収されてしまった。
「ま、マジかよ。こんなやつどうするんだよ。」
ゼノンを後ろに下げ、
「グリーン家の技と魔法剣を組み合わせてみる。」
グレンは、闘気を纏い剣に闘気を乘せて振り抜く。
キサラの通信機から、
『アレって、火炎斬?』
火の塊が巨大な人外を包み込み、グレンが更に闘気を纏った剣を振るった。火の塊が真っ二つに分かれてグレンの剣に収まった。
「スゲーな。や、やっつけたぞ。」
「ふぅ。何とかなったな、少し休もう。」
俺達が休んでいるうちに、城にいた人外達が異常な雰囲気を察知し、逃げ出したらしい。
「グレン殿、ブラックナイト国から人外の反応が完全消失しました。」
「え?城の人外は?」
「多分、逃げたのでしょう。」
オレは脱力した。少し安心感もあった、あのまま闘っても勝目があったかは微妙だ。
「ミアのところに戻ろう。」
ミアのところに戻り、城を確認するかと聞いたが、行きたくないと拒絶されたので、その辺はクリフがやってくれるから心配ないとキサラがいうので、俺達はホワイトストーンに戻ることにした。




