ep1-2 釈放
オレは、なんだかわからない内に地下牢に入れられた。
両親や兄弟見たらどう思うかな?
と、いうかオレなんかにこんな重責任せた彼奴等が悪い…しかし、なんで領地なんか広げたいんだろう?このままでみんな幸せに暮らしているのに、偉い人の考えることはわからんなぁ。
オレは、地下牢の床にゴロンと横になり天井をぼーと眺めていた。
少しすると、『コツ、コツ』誰かが歩いてくる音がする…晩飯かな?
「なんだ?だいぶくつろいでるじゃないか?」
「なんだ?ゼノンか。晩飯かと思ったのに。」
ゼノンは頭を抱え、
「そんなこと言ってると、一生ここから出られなくなるぞ。王女に何したんだ?」
ゼノンが半笑いで言うから…オレはコイツ完全に勘違いしていると思った。
「ちっ、違うぞ!オレは断じてやましいことはしてない…ただ1ミリも攻撃できないって言っただけだ。」
ゼノンは大笑いして、床に転がりまわって指差して言った。
「お前、そんな事言ったの?その場で頸、落とされなくてよかったな。」
ゼノンは衛兵に指示して牢の鍵を開けて、オレを牢から出してくれた。
ゼノンは、地下牢から地上に上る階段で、
「馬鹿だ馬鹿だと思ったが、ここまでとはな。あははは。」
「あのな、でも外郭を広げるなんて無理だぞ、絶対。」
ゼノンは、うん、うんと頷いて、
「そういう時は、『難しいと思いますが、全力で陛下のために闘います』とか言っときゃいいんだよ。ほんと馬鹿だよな。」
ま、ゼノンがいうこともまぁわかるけど向いてないんだよな。
あぁやだな。
「いいか、王女に謝りにいくから余計なことは喋るなよ。」
「はい、はい。」
再度謁見の間に行く羽目になった。
今度は7大貴族が勢揃いだ。
みんな、ニヤニヤ笑ってる。
そりゃ、そうだ。
ゼノンが、両膝をついたので、俺も慌てて両膝をつき、
「陛下、この度はグリーン家のグレンが申し訳ありませんでした。この通り改心しましたので、この度のこと御容赦頂ければと思いますが如何でしょうか?」
王女は、俺の顎を持ち、
「お主、本当に改心したのか?」
と、凄い疑いの目で聞いてきたが、流石に正直に答えるわけにはいかないので、
「はい、そりゃもう。改心しました。」
「ふう〜ん。では、戦うんだな?」
「はっ。微力ながら頑張らさせて頂きます。」
自分で言うのもなんだが、顔を引きつらせて言っていたんだと思う。
「全く、嘘が苦手な奴だな。せいぜいやくに立てよ…そうだ、ひと月以内にブラックナイトの一部に侵攻せよ。」
意地悪そうにオレの顎をつかんで言った。
オレは俯いて、
「御意。」
と、答えざるをえなかった。




