ep3-2 城門の闘い
オレ達は、夕刻に出発し、ブラックナイト国の首都の城門が見えたのは夜中だった。
「キサラ、敵はどこだ。」
キサラは、城門の上を指差し、そこには数十体の人外がこちらの動きをみている。
「ゼノン、人外を槍で斬りつけてくれ。」
ゼノンが顔色変えて、
「だって、通常の武器はやくに立たないって…。」
オレはゼノンを落ち着かせる様に、
「オレの武器は発動までに時間がかかる、奴等は再生するのに時間がかかるその間に仕留める。」
と言った。
「要は、俺に時間稼ぎしろってことだ。了解、俺に出来るのはそれくらいだからな。」
キサラが、城門の上を慎重に監視している。
「こちらを察知したわ、来るわよ!」
ゼノンは槍を構え、人外が着地するとともに斬り刻んだ。
人外達はバラバラになった体をかき集めて回収して再生を始めた。
「うぇ、マジか。」
ゼノンは、人外が再生する姿をみて口を押さえた。
オレは人外が再生を終わらせる前に、懐から短刀を取り出し全神経を集中させて剣を振った。
禍々しい黒い気は人外たちを吸い取りオレの短刀に戻ってきた。
気のせいか、前回より気を持っていかれなかった気がする、あとこれは気のせいではないと思うが短刀が長くなって懐に入らなくなったので、背中に2本刀を差すことにした。
「スゲーな、グレン。これなら、イケるぜ。」
オレは、キサラをチラっとみると、
「この周囲の人外は掃討出来たはずです。周囲の被害状況を確認しましょう。」
オレ達は門の中に入ると、喰い荒らされた死体のあとが散乱していた。
「酷いな…。ミアは平気か?」
キサラが地面に耳を当てると、
「なにか聞こえます。地下に避難している可能性があります。」
人外達は文字が読めないらしい、シェルターに避難した人は平気かもしれない。
シェルター中に入ると、女性とこどもが剣を持って立ち向かって来た。
「待て待て、スモールレイクから助けに来た、ミア姫を探している。」
「待ちなさい!」
奥から聞き覚えのある声が攻撃を、止めてくれた。
「グレン様、本当にグレン様なの?」
「オレもいるけどな。」
ミアが奥から出てきて泣きながら、オレに抱きつこうとするとキサラが怖い顔で、
バキ。
「グレン殿にさわるな不届き者。」
オレはキサラに、
「お前、それはちょっと…酷くないか。」
「いえ、コイツは油断なりませんので。」
ゼノンは半笑いで、ミアに声を掛けた。
「ミア、よかったよ。無事だったんだな。」
ミアは、頸を振って、
「もう、この国は…世界は破滅です。父も兄も母も姉たちも全て喰い殺されました、私だけシェルターに逃げられて…あんな奴に勝てません。」
ゼノンは、ミアの肩を叩いて、
「神は我々を見捨てなかったよ、俺達は城門であの人外を数十体倒してきたんだ。まだ、希望はある。」




