ep2-5 ホワイトストーン侵攻
オレとキサラは出城に入って行った。
出城にいた家臣達はみんなピリピリしていた、此処に来る直前にキールが本国の衛兵に捕らえられ連行されたからである。
キサラはそんな雰囲気の中で自由に出城の中を動き回っていた。
「グレン殿、こんな素晴らしい出城があるのになぜ出兵なさらないんですか?」
「いや、だからさ。この先はブラックナイト国だよ、知り合いもいるし、穏便にと思って…。」
キサラは、にっこり笑って、
「そうでしたか。…、知り合いと王女の命令どっちが大事なんですか?」
来たよ…。あ〜あ、キールみたいに責められるのかな?
「どっちにもカドが立たなきゃいいなとね。」
キサラは、オレに詰め寄り、
「王女の命令は絶対です。他の何よりも優先して下さい。」
オレは頷いて、
「分かったけどさ、キールが居ないと部隊が動かせないから、キールを呼び…。」
最後までオレが喋り終える前に、
「大丈夫です。私がやります。」
「でも…みんなついてくるかな?」
キサラは、頸を振って、
「ついてこないものは、構いません。本部から増援させます。」
マジか…。ま、それでもいいか。
結局、キサラの傍若無人ぶりに1割程しか残らなく、殆ど新兵なので戦力にはならない。
「じゃ、本部から応援来るまでは待ちだね。」
バシン。
キサラに頭を叩かれた。
「何を言っているんですか?夜明けまでにホワイトストーンを落とすんですよ。」
は?こいつ頭がおかしいのかと思う。
「そんなことしたら、ブラックナイト国の本体が来てひとたまりもないって。」
キサラはオレの胸ぐらを掴んで、
「やったんですか?やってませんよね、わかりませんよね…貴方なら出来るはずです。」
こ、こいつオレを最前線で1人で戦わせる気か?
「オレ1人でやるの?」
「いえ、私もいるから2人です。まずはホワイトストーンに出城を作りましょう、出城は新兵たちでも作れるでしょ。」
オレは剣を眺めながら、オレの最期も意外と近いのかもと思わざるを得なかった。
ホワイトストーンだって、兵士は1000人以上いるよ1人500以上倒すの?あっちだって結構訓練してたよ。
夜中まで仮眠取って…。
zzz。
バキ。
「いたた。」
「やっと起きましたね。行きますよ。」
オレは剣を背中に担いで、キサラの後についていった。
国境ではゼノンが警備してた。
ゼノンがオレとキサラを見て、
「え?グレン、真夜中デート?やるな。」
バキ。
オレは思わずゼノンを殴った。
全くこっちは、1000人の兵士と戦わなきゃいけないのになにがデートだ。
ゼノンは、グレンとキサラの後ろ姿をみて、
「ミアをどうする気か、あいつ考えてんかな?」




