ep14-7 脱出の関門
「わかった、わかったからそんな顔で
見ないでくれよ、私が悪かった。」
グレンが剣を見ながら、
「確かに一介の剣士には、勿体ない処遇だが、
今は、ナギしか出来ないのでやむ得ない。
能力者を早いところ探さないとな。」
ナギが、凄い目でリンクを睨んだ。
「グレンよ、王にも息抜きは必要だぞ、
息抜きになっていればそれでよいのでは
ないか?」
リンクは苦しい説得をしてみた。
「そうだな⋯。ナギは嫌じゃないか?」
「いえ、寧ろやらせていただきたいです。」
ナギは、ホッとした顔をした。
リンクは、2人を見て、なんと面倒な関係
なんだ二度と関わらないにしようと心に
決めていた。
「そろそろ、第8階層ですね。」
先頭を歩いていたツイストが呟いた。
グレンは、異様な気配に身構えた。
ナギも感じた様だ。
「カイン!どうなってるんだ!」
カインは慌てて、
「煩いな、今見ている。」
「そうだぞ、ジジイ黙れ。」
この口が悪いのは、レムだ。
カインはモニタ越しに声を発した。
「周囲には異常反応無し、出口に巨大
人外反応。」
グレンはカインの言葉に、思わず呟いた。
「おいおい、出口まて結構あるのにこの
気配かよ、ヤバいな。」
「ナギ、みんなの武器に魔気を振りかけて
おいてくれ。」
「おい、グレン!この先に何がいるんだ。」
「こっちで言うところの聖域生物だ、しかも
かなり巨大なやつだ。」
「バ、バカな。お前等は聖域生物と戦う
気か?あれはこの世のものではないぞ。」
ナギは、リンクを睨みつけ、
「我々は、ある者は国を失い、ある者は
大事な人を失い、挙句の果てには大陸も
失いながら奴等を倒してきたんだ。
今回も必ず駆逐する。」
と、凄んだ。
「凄いねリンク。ナギは父様みたいだ。」
リンクも頷いて、
「タウ様も立派な王になりましょう。」
ナギに魔気を振りかけてもらったリンクは、
「こ、これだけで聖域生物を倒せるのか⋯
悔しいな、あの時これがあった皆んな
死なずに済んだのに。」
と、悔しさを吐露した。
グレン達は、出口付近まで来ると、巨大な
人外が3体出現した。
しかも、オアシスで戦った人外よりはるかに
大きい。
「先生、どうしますか?」
グレンは、ナギに
「我等で左、ツイストが真ん中をまずは
やる。リンク、他を守れ。」
人外からの無数の触手がナギに向かって
行く、
ダメだ、あんなの叶いっこない⋯リンクが
そう思った次の瞬間、
ナギが触手の上を走って、人外の懐に入り
致命傷を負わせた。
その間にグレンは、背後に回り、人外の
巨大な頸を落とした。
こんな⋯こんなことが可能だなんて。
こいつらなんなんだ。
ふと、隣を見ると、ツイストが人外と
睨み合いになっている。
こいつ、剣は構えているが全身が震えて
いるのになぜ攻撃されない?
人外が動いた瞬間消えた。
消滅した?
人外の頸が、ツイストが居た場所に
落ちてきた。
あいつは何処に行ったんだ?
人外の頸があった場所の数メートル後方に
浮いてる。
あの震えていた奴と本当に同一人物なのか?
浮いている奴は殺気に満ちている。
ドサ。
え?落ちたのか?
その隣では、ヘイズとかいうオッサンが、
人外の触手を完全に防御している。
「ジジイ!早く倒せ!」
「いやぁ~。私の攻撃は効かないみたい
なんでとりあえず防御に徹します。」
「使えないジジイだな。」
レムってやつは身のほど知らずの口の悪さ
だな。
グレンが最後の1体に向かって突入して
行った。
グレンが懐まで行ったかと思ったら人外は
消えた。
どうして消えた、一体どうやった?




