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暴君姫と7人の勇者  作者: 礫(レキ)
第2章 サウスウエスト大陸編

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ep14-6 地下街からの脱出

グレン達は、カインの能力に一抹の不安感

があった。


理屈っぽいし、色々知ってそうだけど

イマイチ活躍した場面とか見たことないし、

重要な場面ではオドオドしてるし、

良いイメージがない。


グレンは思いっ切って、エルに聞くことに

した。

「あのさ、カインって平気なのかな?」

「それは、どう言う意味だ?」


もう既に、少し怒り気味?かな。

「う〜ん。カレンは色々出来るよね?

同じ様にできるのかな?」


エルは厳しい顔になり、

「それはなにか?カインがカレンより、

劣っているとでもいいたいのか!?」


あ〜あ。踏んではいけない地雷を踏んだ

ようだ。


「いやぁ〜。そういうわけでは。」

「だったらなんだ?」

「確認です。気にしないで下さい。」


う〜ん、そもそも息子の客観的評価を母親

に求めたようなものだから無理があったな。


カレンに聞いたほうがいいかもしれない。

「あのさ、カインって大丈夫なのかな?」

「大丈夫というのは、どういうことで

 しょうか?」


あ〜、言い方が悪かったか⋯。

「カレンの様に役に立つのかなという話

 なんだけど。」


カレンは、にこやかに

「う〜ん、私が役に立っているかは

 わかりませんが、得て不得手は

 あると思います。」

と、当たり障りの内回答をしてきた、


グレンも頷きながら、核心について聞いて

みた。

「得意なのは情報処理能力だね。不得意

 なのは?」

「物を作ったり、整備とかは苦手かも

 しれません。」


グレンは苦笑いして、

「それ、致命傷だよ。」


カレンは考え込んで、

「レシピがあれば、器用なので作れると

思うのですが⋯素直にやってくれるかが

問題かも知れませんね⋯じゃ助手を付け

ます。」

そう言って走り去って行った。

大丈夫なんだろうか?


エルとカレンの言い合いが聞こえる。

「なに!アイツはだめだ。思考がイカ

れてるからダメって言っただろ。」


「大丈夫です。カイン君なら手懐けて

 くれます。」

「ヤダよ、そんな奴。」


波乱の予感しかしない。


出発の準備をしていた時、キサラが珍しく

カレンを問い詰めていた。


「おい!レムの封印を解いたというのは

 本当か?」

「あ、はい。」


キサラ激怒して、

「なんで、そんなことをした!?」

「大丈夫です。カイン君と一緒に行きますし、

前の記憶は消えてます。」


「カイン⋯あいつならワンチャンあるか、

ダメなら廃棄しよう。ナギ様が一緒なのは

心配だが。」


リンクの話によると第8階層から地上に

出れるらしい、通常ルートを強行突破も

考えたが、残るメンバーの事を考え、

そこは自重した。


問題のレムはカインにピッタリくっついて

離れないカインは無理矢理離そうと何回か

試みたが無理そうなので諦めたようだ。


「ナギ、悪いんだがこいつの魔気を取って

くれないか?」

「はい、わかりました。」


せっせと動く、ナギをリンクは奇異な目で

見ていた。


リンクはナギの作業が終わったのを見計らって

ナギに聞いてみた。


「済まないが、あなたはスモールレイク国の

国王でいいのだな?」


「いかにも。何か気に入らないことでも

あるのか?」

と、言って相手を威圧する。


「あ〜、気に触ったら申し訳ないのだが、

一介の剣士の世話を国王がするのが、 

あまりに異様な光景にみえたのだが⋯。」


グレンもそれには同意して、

「そう言われてみれば、確かに変だな。」


ナギは、リンクに掴みかかって、 

「いいか、先生は私の剣の師匠だ、師匠の

世話を弟子がするのはあたりまえだし、

私の趣味だ、余計な詮索はやめてくれ。」


ナギは涙目になって小声で、(わたしの幸せを

奪わないでくれ)と、懇願した。

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