ep13-8 戦闘の後
グレン達は城の中から戦闘のあった広間の方
に降りていった。
エルと、カレンに敵の獣の正体をまずは調べて
もらうことにした。
キサラとノアは直ぐ様、ツイストに駆け寄った。
「おい、大丈夫か?ツイスト。」
キサラが声を掛けるが、
「は、はぁ?」
と、会話にならない様子だ。
「取り敢えず、運ぶか。ゼノン、頼む。」
ゼノンに持ち上げられた瞬間、投げられた
記憶が蘇ったのか、暴れ始めた。
「や、やめ、やめてくれ〜!!」
だが、強制的にベッドの上まで連れて行か
れた。
小一時間後、ツイストは全員の視線に晒さ
れていた。
「え?あ、あの〜。ここって天国じゃない
ですよね?」
キサラはため息をついて、
「天国にいけると、思っているところが
図々しいな。」
ツイストは頭を掻きながら、
「あ、そうだ。あの化け物どうなりまし
たか?誰か倒してくれました?」
⋯。シーン。
「あれは、カレンが解剖検査中だ。」
と、エルが現状を報告して、エルがノアと
グレンに、いいかげんに言えと目配せした
ので、
「憶えてないの!!ツイストが倒したん
だよ!」
ツイストはノアを指差して、
「その手には乗らないぞ。僕を上げて落と
そうとしているんだろ。まだまだ甘いな。」
ノアが「え?」という顔で、チラッとグレン
を見た。
「事実だ。ツイスト、お前か倒したんだ。
今日は、初勝利祝いだ、なんでも好きなものを
飲み食いしろ!」
「う、嘘でしょ。」
カレンが、
「記録用ですが、その場面を収めたものです。」
と言ってツイストに動画データを手渡した。
その動画データを、ノアと一緒に観た。
「あ、何か震えてるよ。」
「震えるだろ、そりゃ、相手は怪物だぞ。」
ツイストが剣を構えたところで、ノアが、
「あれ?震えが止まった。このまま気絶
したのかな?」
「馬鹿か?気絶したら飛べないだろ⋯たぶん、
グレンさんの指示を聞き逃さない為に集中
したんだ。」
次の瞬間、ツイストが消えてダイスの頭が
転げ落ちるとき、
「嘘!ツイスト、目を見開いて確認してる。」
「本当だ。」
「あ、落ちた。落ちて、落ちたんだ。」
ノアが腕組みをして、
「ツイストって空中浮遊できるの?」
「出来るわけないだろ。」
ノアは指差して、
「でも、確実にしてたよ。」
そこにシープがやってきて、
「大活躍だったな、ツイスト。」
と、息子を激励に来たみたいだ。
「父上⋯。」
「母さんが生きてたら大はしゃぎだった
のにな。あ、こんな事を言いに来たん
じゃなかった。」
「こいつの母親は、空中浮遊の天才だった
から、ひょっとしたら才能があるかもしれ
ないって事を言っておきたかったんだ。」
と、言ってシープは立ち去った。
「え?どういうこと?」
ノアは、ツイストに詰め寄った。
「可能性だろ?ないない。今までだって色々
試したけど何の才能もなかったんだ。」
「だってお母さんが⋯。」
「あれは、ヤバかった⋯。こどもの時死を覚悟
したからな。あれを浮遊とは呼ばんだろ、
超音速飛行だからな。」
ディーがゼノンを探しているようだった。
「ちょっと、ゼノンって奴知らない?」
ナギにディーが聞いてきた。
「ゼノンに何か用ですか?」
「ミスト様が奴について行けって。」
またまた、面倒くさいことになりそうだわ。
ロボット馬車の方を指差し、
「たぶん、馬車のあたりで力仕事をさせら
れてると思うわ」
と言うと、ディーはロボット馬車の方へ走って
行った。
ナギが様子を見ていると、ミアと揉めてる。
ミアって新しい人が来ると必ず揉めるのは
何故かしら?




