第3話 原作からの改編部分
小説家になろうで書いた小説がコミカライズされた体験記です。
■ 原作からマンガにする際の改変
小説とマンガは異なる表現方法です。そして、自由に書く物と、商業で書く物も表現方法が違います。
私の基本方針は「マンガ優先」なので、改変があれば従います。また、そもそも改変した方がよいのでは、という部分もありました。
私が「変えた方がよいのでは?」と思っていた部分は、先方からも提案がありました。次の二点です。
1.主人公を中学生から高校生に変える。
2.話の順番は自由にいじる。
1つ目は、原作の連載時にも、ときどきコメント欄で指摘されていました。書き始めた時に「中二病」と言いたかっただけなので中学二年生にしていました。内容的に高校生の方がいいだろうと途中から思っていました。
2つ目は、連作短編なので、使えそうなネタから使った方がいいだろうと。
商業ベースで使えないネタもあるでしょうし、序盤で人気がないと打ち切りでしょうし、マンガ家の方と編集の方が「勝てる」と思うネタを順番に使った方がいいだろうと考えていました。
■ メディアの制約
「へー、なるほどなあ」と思った部分です。1回あたり30ページ書いて、それを分割して掲載すると。マンガアプリでよく見る「~ (1)」「~ (2)」みたいなやつです。30ページが単位だそうです。
この30ページを2分割して、2つの話を続けて描くと伝えられました。連作短編の1話で30ページだと長すぎますし、10ページだと短すぎます。15ページだと、だいたい16ページで、週刊連載マンガぐらいの長さになります。なるほどなあと思いました。
メディアの制約が作品の形態を決めることは多いです。たとえば音楽の世界では、CDが出たときに、CDに入るサイズに合わせてアルバムが作られるようになりました。
マンガも紙の雑誌の場合は、1話分のページ数に合わせたページ配分やコマ割りになります。そのため、週刊連載と月刊連載では、話の作りが異なったりします。
ここらへんは、私がどうこういう部分ではないので、お任せしますという感じでした。
■ キャラクターデザイン
マンガの制作の前には、キャラクターデザインの確認がありました。
基本的には、マンガ家の方から提案されたデザインをそのまま採用しているのですが、2点だけこちらから提案したことがあります。
1つ目は、主人公の眉が見えた方がいいということ。
最初のデザインでは、おそらく陰キャということで眉が隠れていたのだと思います。しかしコメディは顔芸が重要なので、眉が見えた方がよいのではと提案しました。マンガを描き始めてから困りそうだなと思いましたので。
2つ目は、女性キャラについて、1キャラにつき1フェチ欲しいと。
マンガは小説とは違って絵が中心なので、絵で見てフェチが分かる部分を盛り込んで欲しいと伝えました。
キャラクターデザインについてはそれぐらいです。小説の中の人物が絵になって「おお~っ」と素直に感動しました。
(次回「ビジネス、情報公開」に続きます)
2025年5月31日からピッコマで読めるそうです。
『楓先輩がHなネットスラングに興味を持ちすぎてツライ』です。
是非読んでください。
作品紹介ページ
https://digicata-pub.jp/c019101/