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TolaE  作者: 藤 孝介
2/2

唯一神が生まれた日

世界が現実時点のお話です。

光ノ神、土ノ神、水ノ神、慈愛ノ神…それぞれがこの世を創る根源的な存在。

そんな彼らの前に一つの存在が片膝をついていた。


「其方、名はなんと申す」

「私は運 営陣(うん えいじん)という。」

と言いながら運は立ち上がる。


「ほう、して運殿は何を欲す」

運は大きな笑みを浮かべながら「この世界を、あなた方を」と目を見開きながら言う。

「…お主も落ちたな…この世界を救った恩人には申し訳ないが」


光ノ神は慈愛ノ神に眼を向ける。

それに応えるように「私はあなたを、この世界を、みんなを愛してる。だから、あなたを野放しにはできない!」

慈愛ノ神は泣いていた。大粒の涙を流しながら。

哀ノ牢獄(あいのろうごく)



運は幼くなっており、生活味のある部屋にいた。

それは懐かしく、手には電車のおもちゃが握られている。

トントントントンと音を立てながらキッチンから料理する母が「えーちゃん!もうちょっと待っててね〜」と声がする。

ミーンミーンとセミの音がして外を見る。

窓は開け放たれ夏の涼しい風が吹き込む。

ゴトゴトゴトゴトと洗濯機の音もする。

ウィィィィィィンと他の階に住む人は掃除機をかけてるようだ。



≪再起動≫

幼い声と大人の声が混じりながら発せられた。


「えっ…破られた」

慈愛ノ神の言葉に他の神も俯く運を見つめる。


「なかなか手強いですね。」

と言いながら茶色い眼を神々に向ける。

≪光ノ≪掌握≫

光ノ神より早く運は手を打つ。

神の情報が流れ込み、運は頭を抑えながら痛みに耐える。

 神々は運の≪掌握≫を受けやや惚けたが、目醒める。

「危険ね」

≪水≪ハック≫

神々の動きが止まった。



この瞬間、運は創造神となり神々を一つにし、唯一神とし世界を創り変えた。

創造神はこの世界で始まりの神【唯一神】と崇められ、世界の言動は著しく制限された。



世界を創り変えた瞬間、世界に暗闇が訪れた。

この瞬間天歴0日となった。



慈愛ノ神の大粒の涙は地上に降り注ぎ、日照り雨となっていた。

この日を記録した日記は一つのみ。それを天歴(てんれき)以前の手記【歴然(れきぜん)日記】という。



しかし彼らは、そして神々は諦めない。<<<私たちは縛られない!諦めない!生きている!>>>と。





また一人この世界を訪れる。


≪あら、おはよう≫


運 営陣は、人工言語の能力者です。プログラミング言語魔法を使用します。


慈愛ノ神の、哀ノ牢獄は戻りたい、戻れない過去に閉じ込める能力です。

あなたを愛してるからこそ、あなたが幸せであってほしい。


という設定です笑。

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