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遭遇

シリアス続くぅ

人や動物、あるいは物など…

オーラが出ることがある。

テレビなどでよくオーラが視える人が取り上げられたりするが、真道は別物と認識している。

それはプライドなのか真実なのかは知り得ないがただ言えることは




色によって対象がどれだけ危険なのかが視えるということだ。




『だいたいの人は透明か青なんだよ』



杏梨が事務所に入りたてのときに真道から聞かされた。



『色でどんな違いがあるんですか?』


『透明や青は問題なし。人間関係とか仕事とかちょっと悩んでる人でもこれに該当する。赤が警告みたいなもんだな。思い詰めすぎて何をするかわかんないやつ』


『へぇ…それって常に見えてるんですか?大変そう』


『いや、視ようと思えば視えるだけさ。鍛えたんだ。昔は問答無用で視えてたからからな…』



少し目を伏せて溜息をつく真道。昔を思い出したのかもしれない。



『どう鍛えるんですか…?』


『それは秘密♪

ただ…まぁ黒はヤバイんだ。そいつにまとわりつくように付いている。犯罪を起こしている奴だったり、関係ないのに巻き込まれている奴とかな』


『黒…』


『あまり君を危険な目に合わせないようにするよ。安心したまえ、俺はこう見えても強いんだぜ?』



親指を立ててグッと決めている真道に呆れてしまった。



『…期待シテマスヨ』


『なんで棒読み!?』



─────────────────────




桜野から依頼を受けた次の日、早速行動を開始した。

ストーカーが現れる月曜日だからだ。

事務所で会社名と場所を聞いて駐車場で待機する真道と杏梨。普段いない車がいる、と怪しまれないよう会社の車の中に待機させてもらっていた。

その対応をしてくれたのが桜野の父に当たる桜野社長らしい。直接お話をしたかったが

「父はとても忙しく私でもなかなか会えません。なので私の方から伝えておきますね」

と言われたのでお礼の伝言だけをお願いしていた。



「来ますかね、ストーカー」


「どうだろうねぇ…18:00の定時上がりで見かけるらしいからそろそろ…」



ゾワッ


不意に嫌な気配を感じそちらの方向へ即座に顔を向ける。

短髪で黒髪、口元にほくろ、普通の青年という印象の男。

桜野から聞いた特徴に一致する。

顔を隠すわけでもなくスタスタと歩いておりただの通行人に見える。

いきなり黙った真道に杏梨は不思議に思った。



「真道さんどうし…」


「シッ!」


驚く杏梨をよそに真道は青年をジッと見据える。



「こーれは…やっぱ受けなきゃよかったかも」



不意に青年がこちらを向く。

目が合った瞬間、杏梨が硬直した。


身体がすくんで動けず、呼吸がうまくできない。見えない何かで抑えつけられているような重みを感じる。

目が合っただけなのに、なぜ、どうして、

息が…






「杏梨!」





真道に両肩を捕まれ目を合わせられる。



【大丈夫だ。息ができる、ほら、大丈夫だろ?】



真道の声でだんだんと呼吸が落ち着いてきた。

なんで息がしづらかったんだろう…





「真道…さん…」


「ごめんな、いきなり君を連れてくるべきではなかった。黒の時点で現場は俺だけにすべきだった…」



[アレ]がなんなのか分からないが、真道の足を引っ張っているという事実に気持ちが落ち込む。



「君は情報収集に長けているんだ。君の存在はとても助かってるからな。そこはちゃんと覚えとけよ?」



バチコーン!と効果音がつきそうな盛大なウインクにフッと笑えてきた。

この人は優しい人だな。

そう思っていると真道の左手が杏梨の目元を覆う。




【少しおやすみ】




そう聞こえてきたかと思うと深い眠りに落ちた。



依然としてこちらを見る青年は歩みを止めている。

桜野にはラインをしておいた。

[少し会社に残って窓からも外を見ないように]と。

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