プロローグ
真っ黒なじめじめとした空間。そこには大きさが異なる岩が多々あり水たまりがありしずくも落ちている。
さらに冷たい風。そうここは洞窟の中。そこには現実にはないようなカラフルな半透明な意思が転がっていた。現実とかけ離れた世界…そう「異世界」そのせかいに迷い込んだ普通のどこにでもいる廃業者。そんなことになった経緯を。
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朝それは一日の中で人が一番つらい時だといっても過言ではない。そしてそれは廃業者で親のすねをかじっている三浦純也も同じだ。
「おきろー」
そして三浦純也は布団を取られる。寒い。それに限る、だがここで反抗したら家にいさせてもらえなくなるかもしれない。だからだるい足を無理やり床につけ体を起こした。
「よし、早く降りてきなさい。ご飯できてるわよ」
これは母だ。乱暴だがお世話になっているので感謝をしている。下降りるか。
下に降りると高校生の妹がご飯を食べていた。
「あ、おはよう」
「おはよう」
こんなんでもちゃんと挨拶をしてくれる。優しい妹だ。
「母さん、父さんは?」
「会社行ったわよ」
父さんは独り立ちができない俺のために働いてくれる。ほんとに感謝している。
そして朝ご飯を食べるとバイトに向かう。正社員になるために頑張っているが、いまだになれない。
もともとは正社員だったのだがブラックすぎたのでやめた。
しかも家族からも「やめたほうがいいといわれた」その言葉でおれはやめることができた。
もしあの時言ってくれなかったら、病むんでて、仕事以前の問題だった。
そのあともバイトをし夜10時に帰ってくる。そのままベッドに直行。
疲れた。あしたは面接だ、頑張ろう。そして眠る。
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「んぁーーー」よく寝た。
「よしがんばrぅ?。な、なんだここ!!!」
俺は昨日ベッドで寝たはずだ。なのになんでこんなところにいるんだ?