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序章2

私はサラと共に中庭に来ていた。


寝覚めも悪いし、自分の今後の振る舞いをゆっくりと考えたいと思い、色んな花が咲いている中庭でお茶を飲もうと思ったのだった。



サラが中庭のテーブルにお茶とお茶菓子を準備してくれて、礼を言えばまたびっくりした表情をし、しかしすぐに微笑んでお辞儀をした。





私はカップに口をつけながら、まずは自分の今置かれている現状を考えた。


私は現時点では王太子の婚約者候補の1人となっていて、他に何名かいた気がするがどこの誰なのかは分からない…乙女ゲー好きの友達ならもしかしたら知っていたかもしれないが…。



その婚約者候補になったのも「今までの私」が見目麗しい王太子に一目ぼれして、お父様に無理を言って半ば強引にその枠に入れてもらった。

ここでも我儘お嬢様っぷりを発揮してたようだ…と私はため息をついた。



ヒロインの登場の時も色んな手を使い嫌がらせをし、元々王太子から嫌われていたリーナスだが、王太子ルートでも王太子ルートじゃなくても婚約者発表の際リーナスのこれまでの所業許し難し!と言わんばかりに断罪したんだっけ?

王太子ルートの時は婚約者はヒロイン、王太子ルートじゃない時は他の婚約者候補が婚約者となって。





…つまりは私は絶体絶命の危機に立たされるわけか…。


もちろん私はヒロインをいじめる気はさらさら無い。


かと言って無駄に距離を取ろうとすれば、それだっていじめと捉えられかねない。つかず離れず、来るもの拒まず去るもの追わず、その精神でいこう、うん。



そういえば魔法学園の入園式は二か月後か…。ここでの生活が私の今後の生活を左右すると言っても過言ではない。特に1年後のヒロイン編入時が正に決戦の時。



立ち上がり拳を天に向けた。


敵は作らない!謙虚に生きる!断罪、没落回避!!家族や領民には迷惑かけられん!!



サラがそんな私の姿を不思議そうに見ていた。





さすが貴族なだけあって何年も前から家庭教師を雇って勉強させてもらっていたので、魔法学園に入園するにあたって勉強面での不安要素はない。

魔法とか実技はドキドキものだが…ちゃんと魔法使えるんだろうか…



色々将来の自分とか人間関係とか不安はあるのだけど学園生活だったり魔法を勉強したりするのは楽しみでもある。



「サラ…私ちゃんと学園生活ついていけるかしら…?」

後ろに控えていたサラに声をかけた。

「お嬢様なら大丈夫ですよ」

サラは優しく微笑みながら答えた。






~~~~~~


「お嬢様?お城でのお茶会に参加されないのですか?」


あれから数日後、サラが驚いた表情をしながら私にそんなことを聞いてきた。



「あぁ…そういえば招待状を頂いていたわね…。」


はっきり言ってしまえば乗り気ではない。

一応淑女らしい作法は身に着けてある。前世がどんなんでも15年弱侯爵家の令嬢をやってきたんだから。



でもドレスを着て身に着けたお作法をここで如何なく発揮して少しでも周りからの印象を良くしようと背伸びしなきゃいけないとは…果てしなく面倒だ…はっきり言ってしまえば堅苦しくて面倒なんだよ…。


何より貴族のお茶会だぞ。にこやかな仮面の裏で何考えてるか分からないし、そういう腹の探り合いみたいなことが何より面倒。



記憶を取り戻す前の「私」ならお城のお茶会といったら喜々として行っただろう。なんて言ったって愛しの王太子殿下に会えるんだから。今思えばよく行けたよな…と若干コミュ症の入った今の「私」が称賛する。



…お城主催なら行かなきゃ…だよね…


ため息をつきながらお茶会の準備に取り掛かる。

そんな私の姿を見てサラが再び驚いた顔をしている。



まだ14歳ということもあってドレスは可愛らしい黄色いドレスに決めた。



「んじゃ今日は王都の屋敷に向かって、明日あっちの屋敷から王城に出発するわ」


「かしこまりました!」

サラと共に王都にある屋敷に馬車で向かった。


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