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進路希望

パーティーに参加するミッションを終えた数日後にテストが行われた。


テストは4日間に及び行われ、3日は筆記1日は実技のテストが行われた。

1年生のテスト期間は4日間ですむが2、3年生は選択した科目の数によって変わるらしい。この前クリス様がカフェテリアで教えてくれた。

ちなみにクリス様もルーファスも科目は選べるだけ選んでるらしく、テスト期間は1週間だそうだ。



私もそろそろ2年生になった時なんの科目を選ぶか決めないとなぁと話を聞いてて思った。

多分私も欲張って色んな教科を選ぶんだろうけど、クリス様もルーファスもどの教科を選んでも自分達が分からないことがあれば教えられるから!としきりに言ってきてたな…。ま、まぁ気にかけてくれるってことはありがたいことなんだろうけど、うん。



そしてウォルハルト家のパーティーから約1ヵ月後の今、テスト結果が廊下に貼りだされている。


人混みをかき分けてなんとか廊下に掲示されてある順位表の前の方まできた。



結論からいうと筆記テストはどの教科もほぼ1位だった。1位じゃないやつも5位以内には入っていた。

実技の方は10位くらいだった。これは魔力向上のトレーニングを頑張った成果じゃないかなと思う。



「リーナス様!すごいですわ!全部上位じゃないですか!?」

パメラが嬉しそうに話しかけた。


「私、リーナス様に色々教えていただき、歴史が30位以内に入ることができました」

ヘレナも掲示された順位表を見てニコニコしていた。


「まぁ!ヘレナ様、良かったですわね!私も苦手だった数学がリーナス様に教えていただいたおかげで平均より上でしたの!」


「みなさんと一緒にお勉強会できて楽しかったですわ。」

2人の喜んだ顔を見て思わず私もほっこりしていた。

テスト前には魔力のトレーニングだけでなく、3人で勉強会なるものを開きそれぞれ教えあったりしていた。それはそれで女子会みたいで楽しかった。


「リーナス様、またお勉強会やりましょうね?」

ヘレナは首を傾げて私の顔を覗き込んだ。

「えぇ!もちろんよ!」

私は力強く頷き2人と笑いあった。あーーやっぱ持つべきは友情だよなぁ。魔法とか学園とか入園する前からわくわくはしてたけど、友達がいなかったら学園生活もここまで楽しいとは思わなかっただろうし。


前世でも友人は少ない方だったけど、学生時代は楽しかったしなー。また学生生活できるってのも嬉しいわよね。



そんなわけで満面の笑みでご機嫌になっていたら、2人ともも周りにいた生徒も少し顔を赤らめていた。


…ははーん?さてはこのかわいいリーナスちゃんの笑顔にメロメロだな!?…はい、ごめんなさい調子に乗りました。



…って大事なことを思い出したのよ。他にも用事があったの。


「私、ちょっと図書館までいきますわ」

「リーナス様、私達もあと帰るだけですしお付き合いしますわ」

「えぇ、参りましょう?」


私が2人に声をかけるとヘレナもパメラも付き合ってくれるようだ。

「ありがとうございます」

2人にお礼を言い、図書館の方へ歩き出した。


図書館に着き、私達はとあるコーナーの方まで歩いて行った。


「進路コーナー」


学園の卒業後の進路について記載された書物がたくさんあるコーナーだった。

学園卒業というステータスがあってはじめて就ける職業もある。

領地の運営や貿易等に限らず王宮の役人になったり色んな施設の役職に就くのも貴族の仕事と言えよう。

どんなお仕事があって、そのお仕事に必要な教科や学問が何なのかという情報をここでゲットできるのだ!



…といってもこの世界の貴族の女性は大体結婚して子を産むことが一般的とされているから、ある程度の教養とマナーを身に着ければ良いと考えられている。

王妃や上流階級の貴族の婦人ともなれば、その教養のレベルも高いものを求められているが…。



私は徐に1冊の本を取り出した。

タイトルは「魔法を生かせる職業」


その本をパラパラと流し読み「王宮魔導士」や「神官」等色んなRPG風な単語が出てきてテンションが上がった。

中でも「神官」というワードに目を輝かせた。



神官は癒し魔法や補助魔法は基本神殿や教会といった聖職者が集まる場所で学び鍛錬するのだが、たしか王城の中の一角にも神殿があり聖職者がいたような気がする。


神学だけでなく心理学や医学、薬学も学ばなければならない上、その魔法の鍛錬はとても厳しいものだという。上位の聖職者であればあるほど求められる知識量は多く魔法の扱いは長けていなければならない。



そんななるのも難しい聖職者だけども良いこともある。

この世界の女性は貴族ならなおさら「結婚しなければならない」風習があるのだが、聖職者や王宮関係者の女性は未婚でも許されてる空気がある。


前世も今も結婚に関して憧れもなければ願望もない私には魅力的な職業だ。そういう意味では王宮魔導士も魅力的だ。



「リーナス様、聖職者や王宮魔導士のご職業に興味ありますの?」

ヘレナは本を覗き込んで聞いてきた。


「えぇ、とても素敵なお仕事ですし」


「ですがリーナス様は王太子殿下の婚約者候補ですし、もし婚約されて王太子妃になられれば…」


「あら私が婚約者候補から外れるかもしれませんし、私もきちんと将来のことも考えなくては…」

パメラにそう返すと案外そういう道もありかもしれないと本気で考えだした。


お家のことはイーシスもいるし、お嫁にいかないことで新たなパイプを作れないのは申し訳ないが、自分が死んだり一家が滅んだりする未来より断然良いと思うし。



てかそもそも断罪が怖いのだ。死刑は避けたいし私だけなら平民になるのは良いけど、できれば円満におさめたい。



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