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ウォルハルト兄妹救助大作戦

「「なっ……!?」」

ウォルハルト兄妹は私を見て唖然としてる。


まずはドレスを破ったことで出た布でルーファスの足の怪我した部分に巻く。


「な、何をする!?」


「いちいち大きな声をあげないでください。とりあえず応急手当ですが止血します。結構出血ひどいですから」


淡々と応急処置をする私に唖然とするルーファス。

今まできゃぴきゃぴして威張り腐った私が急に態度が変わったから動揺を隠せなかったのだろう。


「あくまで応急処置です、屋敷に戻られたらちゃんとした治療を受けてください。」


「あ、あぁ…」



そして私はプールの方へ歩いていく。

ルーファスとセリーヌは私の次の行動が気がかりな様だ。



ドレスを身に着けてるけど先ほど破ったので幾分か軽くなったな…。

それを確認するとプールへ飛び込んだ。



「「は!!!?」」


2人は再び戸惑いの声をあげる。


私はこう見えてね前世では水泳が得意だったのよ!!

華麗にクロールしてセリーヌの方へ向かう。服を破ったもうひとつの理由はここにあった。



セリーヌを助けに行くのは良いとしてドレスをそのまま着た状態での着衣水泳は無理がありすぎる。少しでも動きやすい恰好を…と思いドレスをビリビリ破ったのだ。


淑女としてはしたないのは重々承知だが、こんな緊急事態にそうも言ってられない。


そうこうしてるうちにセリーヌのとこまで到達した。

水に浸って重くなったドレスを身にまとっているセリーヌを押したり、自分に掴んでてもらったり、色々やり方を変えながらプールサイドを目指す。


さすがにセリーヌを担いで泳ぐことはできないが、少しずつ少しずつプールサイドへ近づいている。

ルーファスは心配そうに私達を見守っていた。




どうにかこうにかプールサイドにはついたのだが、セリーヌには上りあがる力も残っていなかった為ルーファスに引っ張ってもらっていた。

ルーファスは私のことも引き上げようとしてくれたが、丁重に断り自力でのぼる。

……何故か残念そうなルーファスが見えたが、気のせいだろう。





あれから私達は一旦屋敷に行き公爵と奥様や主要な使用人に事のあらましを伝え、ルーファスは治療を受けセリーヌも念のため怪我がないか検査を受けた。何故か分からないけど私も検査を受けることになった。

怪我をしていたルーファスやずぶ濡れのセリーヌと私を見て最初混乱していたが、なんとか報告を終えることができた。



お茶会に参加してた招待客には夜のパーティーの準備をするため少しの間ウォルハルト兄妹が席を外す旨を執事長が言ってくれたらしく、大きな騒ぎにはならなかったらしい。さすが公爵家の執事長!有能すぎる。



私はさすがにあのボロボロのドレスでパーティーに出るわけにはいかないため、屋敷の一室をお借りしてこちらで借りたドレスを着させてもらった。髪もウォルハルト家のメイドさんに何事もなかったかのように整えてもらった。



さすがにそれは迷惑だろうからこっそり帰ると進言したら、ウォルハルト一家全員から止められた。


子供たちの命の恩人をそのまま帰すわけにはいかない!とウォルハルト公爵からめちゃくちゃ熱弁されてこの状況に至ってます…。



いやいや、恩人っていうほど大したこともしてないし、そもそもあなたの子供達は私を嫌ってますよ?と思いながら二人の方を向くと

「グリアベル嬢!父上の言う通りだ、恩人にタダで帰らせるわけにはいかない」

「グリアベル様、どうか私の誕生パーティーを最後まで楽しんでください!」


なんかすっごい友好的なんですけど!?ここに招待された時と偉い違いなんだけども!?え?招待された時どんな風だったかって?前のページ遡ってみて!

…と若干意味不明なテンパり方をしましたが、そんなこんなで今に至る…みたいな…。



コンコン…


ドアをノックする音に返事をするとルーファスとセリーヌが入ってきた。


「グリアベル嬢、先ほどはありがとう」

「ありがとうございます」


2人して私に頭を下げる。


「や、やめてください。私特別なことをしたわけじゃないので…」


「特別なことはしてない…か…」

私の言葉にルーファスが呟く。


「あの状況で魔物の弱点を的確に見極めとっさに自分がどう立ち振る舞うか考え、あげくドレスを台無しにして応急処置したり泳いで人を助けにいける令嬢なんてそうそういないと思うが…」


「私もあの時一生懸命助けにきてくださったリーナス様には本当に感謝と感激してますわ」



…大事になってたーー



「…まぁ皆さん無事なら何よりですわ」


「今まで数々の無礼を…ほんとにすまない…」

「私も…ひどいことをたくさん言ってしまい申し訳ありません…」

再び頭を下げる2人に頭を抱えてしまった。



いやぁ…たしかにひどい対応には傷もついたしショックも受けたりしたけど仕方ないのかなぁ…なんてどっかで諦めもしてたし、この二人だけじゃないからね、私を嫌ってるのは。

気にしてないって言えば嘘になるけど、いくら貴族同士とは言えこれからこの2人と関わることはそうそうないだろう。なんたって彼らは公爵家の中でも特に歴史ある公爵家の1つだしね。


私がクリス様と晴れて婚約者になって結婚したとか言わない限りそんな大物と関わる機会はまず無い。

まず婚約者にもならないし結婚もしないからね!



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