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あなたを忘れるべきかしら?  作者: 長岡更紗
第三章 ジャン&ルティー編

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07.お約束、いたします

 ルティーは再びトラヴァスの執務室にいた。アンナの付き人となる手続きを、すぐに済ませてくれるというわけだ。

 彼の部屋は綺麗に片付けられていて、整然と並んだ書物はトラヴァスらしさを感じさせる。

 その部屋の主は己の机に向かい、ペンを走らせていた。ルティーはそんなトラヴァスに向かって深々と頭を下げる。


「あの、トラヴァス様、本当にありがとうございました!」

「礼には及ばない。私もアンナとの会食を取りつけられたからな」

「そのことですが、お食事の際の出費は私に払わせてくださいませ! 元々は私のせいですし……」

「構わんが、付き人程度の給金だと、破産するぞ?」

「え!? アンナ様は、そんなに食べられるのですか!?」

「量はそこそこだな」


 そう言いながらも走らせていたペンを、トラヴァスは止めた。


「金のことは気にしなくていい。それより、ルティーにひとつ頼みがあるのだが」

「頼み? なんでしょう。私にできることなら、なんでもさせていただきますが」

「軽々しくなんでもやるとは言わない方がいい。特に私のような人間相手にはな」


 確かに、と言葉を詰まらせる。ルーシエにも似たようなことを言われていたというのに、アンナの付き人になれた嬉しさからか、すっかり失念してしまっていた。


「あの……なんでしょうか……」

「そんなに怯える必要はない」


 怯えさせるようなことを言っておいて、怖がるなというほうが無理だ。しかしトラヴァスの口から出た頼みというのは、確かに些細なものだった。


「すまないが、付き人の合間にで構わない。医療班にも顔を出してもらえるか。このままだと、ゾルダン医師の顔が立たなくてな」


 なんだそんなことかと胸を撫で下ろす。それならば、ほぼ今まで通りだ。以前はあの豪快なゾルダンが苦手だったが、今はもう平気になっている。


「はい、不都合はありません。医療の技術も上げたいと思っていましたし、むしろ有難いお話です」

「そうか。ではこれが決定通知だ。今からアンナのところに行ってくれて問題ない」

「ありがとうございます! 皆さんに知らせてから、アンナ様の元へ向かいます!」


 珍しく優しい笑みを浮かべているトラヴァスの顔にすぐ背を向けて、ルティーは『みんな』の元へ駆け出していた。

 いつもの執務室の扉を叩くと、ルーシエの声で返事がある。アリシアでないのを寂しく思いながら、ルティーはその扉を開けた。中には出ていった時と変わりないメンバーが、ルティーに視線を投げかけている。


「すみません、急に出ていったりして……」

「大丈夫ですよ。それよりどうでしたか? トラヴァスさんは手強かったでしょう」


 なにもかもお見通しであろうルーシエにそう問われ、ルティーはコクリと頷いて見せた。


「はい、手強かったです」

「でもその顔は、上手くいったんですね?」

「はい! 私、アンナ様の付き人になれます!」


 ルティーは胸を張って声を上げた。中の空気は少ししんみりしていたようだったので、こんな風に言っていいものかどうかわかりかねたが。それでもルーシエが嬉しそうにニッコリと優しく微笑んでくれているので、ホッとした。


「一人でよく頑張りましたね。ルティー、私の意図を汲んでくれてありがとうございます」

「いえ、私の意志ですから」


 ルティーとルーシエがニコニコとしている中、髪にメッシュの入ったバンダナ男は首を傾げている。


「なんでトラヴァスが手強くて、アンナの付き人になれんだぁ?」

「アンナちゃんの付き人になれるよう、トラヴァスに頼んだんだろ。察しろよ、フラッシュ」

「そんなこともわからないのか……」

「ジャン、今お前、マックスに合わせただけだろ! あ?」


 言い当てられたのか、ジャンはニヤッと笑ったままフラッシュから顔を逸らしている。それを見たルーシエが微笑み、マックスはプッと吹き出した。


「っはは! たまに知ったかぶりをするよな、ジャンは!」

「……フラッシュと同レベルだと思われたくない」

「ああ!? 誰がノータリンだ、こら!」

「自分で言っていれば世話ないですねぇ」


 そう言って四人は笑い、その光景を見ていたルティーもまた笑った。

 アリシアがいたらなんと言っただろうかと想いを馳せながら。


(ああ、そうだわ。アリシア様は、『自分で言ってれば世話ないわね!』と言って大きな声で笑うんだ……)


 その役目をルーシエが買い、いつもと同じ流れにしている。少しでも、皆に違和感なく過ごしてもらおうと。それを知ったルティーの胸に、熱いものが込み上げてくる。


(私、頑張らなきゃ……ルーシエさんのように有能で、気配りができるように……)


 ルティーはグッと拳を握り締める。アンナはルーシエを自分の隊に入れたがっていたのだ。それに見合う働きをしなくてはならない。できるだろうか。こんな未熟な自分に。


「……ルティー」


 そんな思い悩むルティーを見て、ルーシエはそっと手を取ってくれた。そして膝は折られ、彼の目線はルティーと同じ高さとなる。


「貴女は優秀で、ついつい厳しくしてしまいましたね。この一年、本当に頑張ってくれました」


 ルーシエの穏やかな口調に、ルティーは涙が溢れそうになるのをグッと堪えた。この言い方は、間違いない。


「やはり……ルーシエさんは、騎士をお辞めになるのですね……」

「さすがにわかっていましたか。ええ、私とジャンは、ある人物を探しに。フラッシュは国を出て武者修行と言ったところでしょうか」

「マックスさんは……」

「クロバース隊に行くことになると思います」

「そうですか……皆さん、別々の道を行かれるのですね……」


 彼らと一緒に過ごしたのは一年という短い期間だったが、ルティーは彼らが好きだった。

 絹糸のような長く綺麗な銀髪に、柔和な笑みを浮かべるルーシエ。チームのブレインであり、ルティーにとっては師匠のような人物だ。

 付き人の在り方から、礼儀作法、交渉術から学校の勉強まで、ありとあらゆる面でお世話になった。彼のような人になりたいと、心から思う。


 ウェーブのかかった黒髪の、妖しい目線が特徴的なジャン。妖しくありながらも穏やかで、ルティーにとっては安心できる人だった。

 彼がアリシアに特別な想いを抱いていることがなぜだか嬉しかったし、幸せになってほしいと思っていた。

 アリシアがいなくなった喪失感はどれほどだろうか。どうか、この悲しみを乗り越えてほしいと願う。


 プラチナブロンドに赤色のメッシュを入れて、バンダナを巻いているフラッシュ。ムードメーカー的存在で、いつも周りを楽しませてくれた。

 最初は怖い存在だったが、底抜けに明るい彼を見て、笑わせられていたのも事実だ。いつの間にかルティーも、フラッシュと打ち解けられるまでになっていた。

 これからどんな人生を歩むにしろ、彼は彼らしくあってほしい。


 ライトブラウンの髪に憂えた瞳、小柄で優しいマックス。

 いわゆる器用貧乏で、皆の雑務を請け負って常に多忙な人であったが、そこに好感が持てた。なんにでも一生懸命で誠実な彼をルティーは応援していたし、彼もまたルティーを気遣ってくれていた。

 今までのように同じ部署にはいられないが、次の職場は彼のそんな個性を生かせるところならいいと考える。


 そして彼らをまとめ上げ続けてきた、目が醒めるような輝く金髪に、堂々とした風貌のアリシア。

 今はもう亡き人だが、その存在は絶大だった。キレのある剣舞、鬼のような強さ、溌剌とした弁舌、太陽のような笑顔、皆を惹きつける圧倒的カリスマ。

 ルティーにとって、この仲間にとって、誰よりも『特別な人』であった。そんな素晴らしい筆頭大将の元で、仲間たちと共に過ごせたことがなによりの誇りだ。


「ま、しんみりすんのはよそうぜ! アリシア筆頭に叱られらぁ!」


 フラッシュの一声に、皆はふと笑みを漏らす。その通りだ。葬式状態のまま解散すれば、天国のアリシアから怒声が飛んでくることだろう。怒声でもいいから、声が聞きたいと思ってしまったが。


「そうですね。みんなの門出を祝う意味でも、笑って解散しましょう」

「そうだな。俺も……新しい隊で頑張るよ」


 マックスの言葉に、皆は目を細める。そして、それでいいと言うかのように、柔らかな風が外の暖かい陽の香りを運んできた。それを胸いっぱい吸い込んで、フラッシュがニカッと笑う。


「じゃ、みんな元気でな!」

「たまには連絡入れろよ、フラッシュ!」

「わはははは!」


 マックスの言葉に、フラッシュは笑うだけだ。マックスはあきれながら苦笑いを浮かべている。

 そしてジャンはルティーに、真剣な表情を向けてくれた。いつもと違うその雰囲気に、ルティーは背筋を伸ばして彼の目を見つめる。


「ルティー」

「はい」


 ルティーは謝るべきか、と思った。己のせいで、彼の愛する者を失わせてしまったことを。

 しかしあの時、ジャンの方がルティーに謝っていたのだ。きっと彼も、自分のせいでと責めているに違いない。それに、この人になにを言っても慰めとしか捉えてくれない気がする。

 若干の間を置いて、ジャンは次の言葉を飲み込むことなく口にした。


「アンナを、頼むよ」

「……ジャンさんっ」


 ジャンの言葉に、ルティーの心臓は掴まれたような錯覚に陥る。その一言は重く、そして切なかった。

 ジャン自身がアンナを見守ることはないのだろう。きっとアリシアも、それを望んではいないはずだ。彼を縛りつけるような真似は。


(でも、私なら)


 ルティーがアンナにつき従えるのは、呪縛からではない。心から彼女に惹かれているからだ。

 ジャンと、ルーシエ。二人の想いが、ルティーの胸に届く。

 アンナを支えてほしいと。

 アンナを守ってほしいと。


「お約束、いたします」


 込み上げそうになる涙を堪えて、凛と顔をジャンに向ける。するとジャンはホッとしたように表情を緩ませた。


「最後に一つだけアドバイスを」


 次はそう言ったルーシエに顔を向ける。


「高みを目指すのはよいことですが、自分らしさを損ねないで下さい。少しおっちょこちょいな付き人も、愛らしいものだと思いますよ」


 そう言ってルーシエはウインクを見せた。彼の一言でルティーは安堵する。


(そっか……私がいくら頑張っても、ルーシエさんになれるわけじゃない。私は私らしく、私なりに誠心誠意、アンナ様に尽くそう)


「それでは、頑張ってください。ルティー」


 ルーシエはそう言ってルティーを抱擁し、マックスにいつもの微笑みを見せると、部屋を出て行き。


「……ありがとう、ルティー」


 ジャンはそう耳元で囁くと、マックスに「またな」と言って出ていき。


「じゃーな、マックス、ルティー!」


 フラッシュはマックスの上げた右手をパンッと己の手で打ち鳴らし、そのままその手をルティーの頭に置いてグシャグシャと掻き回してから部屋を出ていった。

 後に残ったのは、マックスとルティーだ。そのマックスもルティーに近寄ると、にっと笑って手を差し出してくれる。


「ルティー、俺も行くよ。同じ王宮内とはいえ、別のところで働くんだ。今までにない苦労もあると思う。でも……お互いに頑張ろう」

「はい、マックスさん」


 ルティーはその手を強く握り返し。最後にマックスがもう一度強く握ったかと思うと、なにかを断ち切るかのようにルティーの手を離して部屋を出ていってしまった。

 キイと悲しい音がして、パタンと虚しく扉が閉まる。


 誰もいなくなってしまった、アリシアの執務室。

 いつもの活気にあふれていた執務室が物寂しく、ルティーは溢れそうになる涙を飲み込む。

 泣く必要はない。ここには新たな、素晴らしい筆頭大将を迎えるのだから。


 いつの間にか俯いてしまっていた顔をグイッと上げると、ルティーはアンナの元へと歩き始めた。

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