僕は夢を見た(4)
寝る前に以前見た夢の続きを見たいと
強く念じてみた。
その願いが通じたのだろうか。
先日の夢の最後に激突したであろう木の
前に立っている自分。
最近は夢かどうか割りと判別できるようになってきたと思う。
前回のような怖い目にはあいたくないので飛び回るのもほどほどにしないとなと少し反省。
ゆるやかに体を上昇させていく。
木々より少し高いところを自由気ままに飛んでみる。
それならぶつかる事もないだろう。
下方をぼーっと眺めていたら動くものの気配がする。
何やら男が数人いるようだ。
聞き耳を立てていると
男A:「そっちにいたか?」
男B:「こっちにはいねぇぞ!」
と何かを探している様子。
狩りでもしているのだろうか?と思っていると一人違う動きをする者がいた。
周囲を囲む男達から逃げているような素振り。
よく見ると女性のようである。
見たところ20代前半?
僕と同じような年代かな?
これは助けるべきなんだろうなぁ…女性を。(ため息)
男たちに気づかれないようにそっと女性の傍に降りる。
近くで見ると皮の鎧に右手には短い剣を持ち左手には小型の丸い盾を装備していた。
時代的には中世ヨーロッパ風ファンタジーな感じだろうか。
女性は僕に気づきギョットした顔で腰を抜かしたようだ。
よしひろう:「しーっ!助けてあげるよ」
女性:「???」
状況が読めず戸惑っているみたいなので、もう一度同じ言葉をかけてみる。
よしひろう:「助けてあげる」
女性は状況を理解したのか頷いてくれた。
僕は上を指して小さな声で囁いた。
よしひろう:「上から逃げる方向を指差すから、その方向に進むんだ」
何言ってんのコイツという顔をしながら頷く女性。
僕が木の上に上昇していくとその顔は驚愕に変わった。
その顔ときたら実に愉快。
一瞬だけど笑ってしまった。
さて、男達の動きはっと…
女性の周囲を囲ってはいるもののやはり手薄な箇所があり、そちらの方向を下の女性に分かるよう指し示す。
男達の動きが変われば待てのサインを出す。
それを繰り返しながら男達から離れた場所まで誘導。
なんとか逃げ切れた。
女性にグッジョブのサインを出しながら傍に降りる。
女性は半泣きになりながら
女性:「ありがとう」
を繰り返し言ってきた。
冷静に女性を見てみると、どうやら悪い人ではなさそうなので助けてよかったと僕自信も安堵した。
ホッとした矢先に女性が突然
女性:「ほんっとにありがとう!」
と抱きついてきた瞬間
目が覚めた。
心臓がドキドキしている。
なんでこんな絶妙なタイミングで目が覚めるんだ!
とチキンな自分に嫌気がさす。
横のスマートフォンは今日は鳴らない。
そう。今日は休日だったのだ。




