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夢の中だけ勇者さま?  作者: 菅原よしひろう
ラクサーシャの地下迷宮
49/58

僕は夢を見た(47) ラクシャーサの地下迷宮

ここは地下迷宮の地下17階。

さっそく探索を始める。

天井や壁が薄っすらと光を放っておりランタンは不要だ。

便箋にマッピングしながら進む僕とエルマ。

通路から広間に出る瞬間が一番緊張する。

ソーっと何がいるのか確認しながらの移動。

通路脇に扉があった。

その扉をそっと1cmほど開けてみた。

中にはゴブリンが数匹何かを食べていた。

ゴブリン達が油断している隙をついて一気に切り込む僕。

武器を手にする暇もなく切り伏せられる3匹のゴブリン。


よしひろう:「残りは…」


4匹いるのが確認できた。

ゴブリンの振るう剣を流れるように受け流し急所めがけて剣を叩き込む。

全てのゴブリンを倒し、部屋の中を確認した。

倒したゴブリンの魔封石を収集する。


よしひろう:「あいつら何を食ってたんだ?」


ゴブリンが食べていた物を見て吐き気を催した。

ゴブリンが食っていたのは人間の死体だったのだ。


エルマが僕の心配をして様子を見に部屋に入ろうとしたのでそれを止めた。


よしひろう:「見ないほうがいい…」

よしひろう:「次の部屋に進もう。」


次の部屋も、その次の部屋も何も無かった。

そして地下18階への階段を見つけ下りていく。

地下17階と似たような造りだった。

また一部屋ずつ確認していく。

すると明らかに雰囲気の違う部屋を見つけた。

扉を開けると、さらに奥に続く扉が有り、その扉の左右に剣と盾を持った骸骨が佇んでいる。


よしひろう:「あれはスケルトンだよな?」

エルマ:「そうだな。」

よしひろう:「剣が効く相手か?」

エルマ:「頭を壊せば倒せる…はずだ。」

よしひろう:「強いのか?」

エルマ:「知らん。初めて見る。」

よしひろう:「援護を頼む。」

エルマ:「分かった。」


スケルトンに近づいていく僕。

2、3mまで近づくとスケルトンが突然「ガチャガチャ」と動き出した。

僕に向かって剣を振り上げて来るスケルトン。

思っていた以上に動く速度が速い。

スケルトンの剣を弾き返し、頭に一撃を食らわそうとしたら盾を使って防がれてしまった。

体当たりして盾ごと吹き飛ばす。

もう一体が剣を振り下ろしてきた。


よしひろう:「スルー!」


間一髪でスケルトンの攻撃をかわす。

剣を横に薙ぎ払い、盾での防御体勢を崩したところで頭部に剣を突き刺した。

「ガラガラ」と崩れ落ちるスケルトン。

残ったもう一体が立ち上がり攻撃してくる。

剣を振り下ろす瞬間にスルーで背後に回り後頭部目掛けて剣を振り下ろす。

頭蓋骨が真っ二つに割れ、崩れさるスケルトン。

スケルトンが残した魔封石は少し紫がかった色をしていた。


よしひろう:「ふぅ。ゴブリンより手強かったと思う。」

エルマ:「私の援護は要らなかったわね。」


と言って微笑むエルマ。

問題はこのスケルトンが守っていた部屋の中だ。

スケルトンが守っていた扉の前に立つ僕とエルマ。

ソォーっと開けて中を伺う僕。

中は小さい小部屋になって、その一番奥に見慣れた物が置いてあった。


よひひろう:「洋式便器!?」


「うがぁぁぁぁぁ!」と頭を抱える僕。

スケルトンをやっとの思いで倒して、出てきた物が洋式便器とは!


よしひろう:「がっかりだよ!な?」


とエルマの方を見ると、何故かエルマは嬉しそうな顔をしていた。


よしひろう:「えっと…入りたいの?」

エルマ:「せっかく見つけた貴重なトイレだぞ?」

エルマ:「使わないのは失礼にあたる。」

エルマ:「私は入るぞ!」


そう言って中へ入り鍵を掛けるエルマ。


エルマ:「おい!ヒロ!!」

よしひろう:「何だ?」

エルマ:「歌を歌え!!」

よしひろう:「はぁ!?」

エルマ:「音が聞こえないよう歌を歌えと言っている!!」

よしひろう:「俺しかいねーじゃんか!」

エルマ:「歌わなかったら後で殴るぞ!」


面倒臭いが歌ってやることにした。


よしひろう:「うーみーはーひろいーなー」

よしひろう:「おおきぃーいーなー」

よしひろう:「しょうべーんーしててーもー」

よしひろう:「わからーなーいー」


「ドゴッ」っとトイレの内から扉を殴る音がした。

どうやらエルマがお怒りのようだ。

真面目に歌うことにする。

その内に3番目の歌詞に行くところでエルマが鍵を開けて出てきた。


よしひろう:「意外と早かったな。小か。」


と言いかけたところにエルマのグーパンチが僕の顔面にめり込む。


エルマ:「これだからデリカシーの無い男は!」


顔を真っ赤にして怒るエルマ。


よしひろう:「すんませんでした。」


とヒリヒリする顔面を押さえながら、部屋から出る扉を開けた瞬間、目前にゴブリンが2、30匹いた。

慌てて扉を閉める僕。

どうやら先程の歌で呼び寄せてしまったみたいだ。

扉はゴブリン達から打ち込まれる剣や斧でどんどんと破壊されていく。


よしひろう:「ヤバイぞ!」

エルマ:「合図をしたら扉から離れろ!」


エルマが呪文の詠唱を始める。


エルマ:「赤き炎よ現れ出でよ。集いて舞いて火球とならん。」

エルマ:「今だ、扉を開けろ!!」


扉を開け、横に逃げる僕。


エルマ:「ファイヤーボール!」


エルマの杖のクリスタルに小さい炎が無数に集まり巨大な火の玉となって、それがゴブリンの群れの中央へと放たれた。

「ズゴゴゴゴゴゴゴォォォォォ!」

という凄まじい爆音とともに火柱が上がる。

一瞬のうちに消し炭と化すゴブリン達。


よしひろう:「こいつはまた、いつになく凄いな…(ゴクリ)」

よしひろう:「スッキリしたおかげか?」


と言いかけた僕の顔面に再びエルマの拳がめり込んだ。

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