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夢の中だけ勇者さま?  作者: 菅原よしひろう
選ばれし君の名は
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僕は夢を見た(19)

あれから何日夜の森を捜索したのだろう。

結局のところ成果は未だに出ていない。

今日もいつもの城門の前に立っている僕。

夜の森に嫌気がさしてきてたせいか、今日は日中に出現した。

騎士宿舎へと向かう道すがら、リズの親父さんの八百屋の前に通りかかった。

リズの親父さんに挨拶をする。

よしひろう:「こんにちはー」

ビックリした様子のリズの親父さん。

リズの親父さん:「お!?に、兄ちゃんか!?」

リズの親父さん:「なんて格好してるんだ!ビックリするじゃねーか!」

え?と自分の格好を確認する僕。

よしひろう:「あー……」

そう、あれから着替えていないから忍者スーツのままだったのだ。

リズの親父さん:「リズー!早く来てみろ!」

リズの親父さん:「面白いもんが見られるぞー(笑)」

リズ:「なに?なに?」

と奥から顔を覗かせこちらにやって来るリズ。

リズ:「えぇ!?兄ちゃんか!?」

と言うやいなや笑い始めた。

リズの親父さん:「な?カラスみてーだろ?(笑)」

リズ:「クチバシが可愛いな(笑)」

よしひろう:「ぼ、僕が気に入ってるんだから、べ、別にいいだろ?」

よしひろう:「そんなに笑うことないじゃん!」

と少しムッとする僕。

リズ:「今度その帽子に目ん玉書いてやるよ(笑)」

さんざん笑われたので着替えることにした。

おかしいな、アスター隊長とセナは誉めてくれたのに…

騎士宿舎に向かう。

ロッカールームでいつものTシャツとパンツに着替える。

ついでにアスター隊長に近況報告をした。

未だ発見には至っていない事を。

アスター隊長もその難しさを理解してくれているのか、すんなりと納得してくれた。

騎士宿舎を出て求人板に来た。

山賊の探索に飽きてきていたのだ。

よしひろう:「あーぁ、何か変わったこと無いかな?」

と求人板を眺める。

眺めていると後ろからドンと人がぶつかって来た。

見るとセナだった。

セナ:「(振り返るな)」

セナ:「(私と話をする振りをして後ろを見ろ)」

セナの顔を見ながらチラッと横目で後方向を見る。

そこには柄の悪いオッサンが数人。

セナ:「(山賊の一味だ。後をつけろ)」

黙って頷く僕。

建物の影に入り、誰も見ていない事を確認してから空高く飛翔する。

人が豆粒のように小さくなるまで舞い上がった。

ターゲットは分かっている。

柄の悪いオッサン達が動きだした。

街の外、エアリスの森の方向に向かっているようだ。

よしひろう:「きっとアジトに戻るはずだ…」

一味が森に入るまでは高度を維持する。

森に入った瞬間高度を下げ、木々に隠れつつ追跡を続行する。

一味を見ると以前見たことのある顔があった。

始めてこの街に来た時に僕をぶん殴ってきたオッサンだ。

この柄の悪いオッサン達があらぬ方向に向けて手を振っている。

その位置と方向をメモしていく僕。

きっとその方向に見張り役の山賊が居るはずだ。

そして最後に辿りついたのは…洞窟だった。

ご丁寧にも入り口を隠すように木や葉っぱを張り付けた板まで用意してある。

これじゃあ今まで見つけられなかった訳だ。

洞窟に入っていく柄の悪いオッサン達。

これで拠点は判明した。

次は見張り役の場所と人数だ。

今までにメモした地点から手を振った方向へと進んで行く。

よしひろう:「(居た、居た)」

見張り場所は計4箇所、見張り役は各所2名。

残念なのは山賊の総数が分からなかったこと。

もう一つ残念なのは、なんで今が普段着なんだよ!ということ。

どうせならあの格好いい姿で任務を達成させたかった。

城門前に降り立ち、騎士宿舎へと急ぐ。

宿舎に着くと真っ直ぐにアスター隊長の部屋に向かう。

部隊長室前に立ちノックをする。

アスター隊長:「誰か?」

よしひろう:「よしひろうです。」

アスター隊長:「入れ」

入室するやいなや興奮気味にメモを渡す僕。

隊長の傍らにはセナも居た。

よしひろう:「山賊の居場所が分かりました!」

よくやったとばかりに笑顔になるアスター隊長とセナ。

地図を囲んで3人で話す。

よしひろう:「拠点がここです。洞窟になっていました。」

よしひろう:「見張り場所はこの4箇所です。」

よしひろう:「見張り役は2名ずつ居ました。」

よしひろう:「残念ながら総数までは…」

アスター隊長:「よくやってくれた!」

アスター隊長:「後は我々に任せてくれ。」

アスター隊長:「下手に動くと見張りの場所や拠点を変えられる恐れがあるからな。」

よしひろう:「はい!」

一礼して部隊長室を離れる僕。

自然とロッカールームへと向かっていた。

自分のロッカーを開け、あの衣装を眺める。

よしひろう:「そんなに変か???」

そう考えているうちに段々と意識が薄くなってきた。


目が覚めた。

横ではスマートフォンのアラームが鳴っている。

夢の中で興奮したせいか激しい頭痛がしていた。

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