プリデスティネーション(前書き必読)
注)本映画の特性上、物語のあらすじ・ネタバレは極力排除していますが、感想含め、前情報を全く入れたくないと言う方はご注意ください。
『プリデスティネーション』
○監督
マイケル・スピエリッグ
ピーター・スピエリッグ
○公開
2015年
○出演
イーサン・ホーク
サラ・スヌーク
ノア・テイラー
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今回ご紹介する作品は「プリデスティネーション」です。なんと原作は「夏への扉」でお馴染みSFの大作家ロバート・A・ハインライン(一応題名は伏せておきますね)と言うことで、SF映画です。
これ、映画館で何の気なしに(正直、宣伝ではあまり惹かれませんでした)観たのですが、見終わった後、ポカーンとなりました。予想の斜め上を行きまくりで。
何を書いてもネタバレになりそうなので、あらすじはぎゅぎゅっと省略の上、感想もふんわりとした仕上がりになってしまいましたが(自分の筆力の無さが恨めしい!)、こればかりは外せないので取り上げたいと思います。
1970年ニューヨーク、ある男性がバーテンダー(イーサン・ホーク)に自分の奇妙な半生を語りだすところから物語は展開します。もうこの時点でワクワクしちゃいますが、映画のトーンはあくまで暗め。しっとりとした霧のような雰囲気の中物語は進みます。
こちら宣伝ではまるでSFアクションのような感じですが、この出だしから思いもよらない場所へ着地する、上質のミステリーとSFを掛け合わせたようなストーリー展開に私は圧倒されっぱなしでした。ゆっくりとした語り口で淡々とし過ぎるきらいもありますが、そこで諦めるのは勿体ない作品で、どのシーンも何一つ見逃せません。「え?あれがああなって」「え?これがこうなって」「え?どういうこと!?」(処理能力が追い付かない私は静かにパニックに……)二つ三つとパズルのピースが揃う頃には、もうスクリーンに釘付けで、伏線を記憶から引っ張りだしては繋げ引っ張りだしては繋げ、映画館のシートの上でゾクゾクする始末。かなり入り組んだ設定なので、自宅で観るときは集中力が必要です。
イーサン・ホークとサラ・スヌークの熱演で物語の深みが増し(サラ・スヌークは複雑な役柄を見事に演じきっていました)、ラストにかけてはイーサン・ホークのその表情ひとつ取っても素晴らしいものでした。ちなみに監督のマイケル&ピーター・スピエリッグとイーサン・ホークは「デイブレイカー」という近未来ヴァンパイアものでもタッグを組んでいます。
観賞後、一緒に観た家族とその素晴らしさを語りたくとも語彙も理解力もついていかず「凄かったね……」としか言えなかったのですが(今もそうですが)、たぶん、と言うか、かなりの確率できちんとした考察をされている方がたくさんいらっしゃると思うので、興味を持たれた方、どうぞ観賞後に検索してみてください。(もちろんご自身で考察する楽しみ方もあります)
しかし、こんなに印象的な映画なのにタイトルがさっぱり覚えられないのも、また不思議です……(記憶力が衰えているとか、長い横文字が苦手とは言わない)