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オズ

『オズ』


 ○監督

 ウォルター・マーチ


 ○公開

 1986年


 ○出演

 ファルーザ・バーク

 ニコール・ウィリアムソン

 ジーン・マーシュ


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 原題が「Return To OZ」ということから分かるように、有名なミュージカル映画の原作でもある児童文学「オズの魔法使い」の続編的物語です。(今回紹介するのはミュージカルではありません)

 こちらも家にレーザーディスクがあって(悲しいことに実家が引っ越す際全て処分されています)、ミュージカルの名作である「オズの魔法使い」より先に触れたので、私にとってはこちらの「オズ」の方が馴染み深かったりします。(もちろん、「オズの魔法使い」もとても好きですけどね!)

  この物語はオズの世界から帰ってきたドロシーが、オズの世界が忘れられず不眠気味になり、心配した家族が治療の為家から遠く離れた病院へ連れて行くところから始まります。

「オズの魔法使い」もそうですが、この「オズ」にも現実世界とオズの国にリンクするものがたくさんあるので、これもまた見所の一つです。詳細は省略しますが、思いもよらない出来事からまたオズの国へ戻ってきたドロシー。今回のお供は犬のトトではなくなんと雌鶏のビリーナ!(お喋りなのはご愛嬌)眠たげな目元がキュートなゼンマイ式の兵隊ティック・トックや(ゼンマイって何でこう魅力的なんでしょう!)、甘えん坊なカボチャ頭のジャック、それに空飛ぶソファーのガンプ(見た目はかなりシュール)と言った新たな仲間達と大冒険に繰り出すのですが、え?これホラー?と思う程、ダーク寄りのこわーい世界観は当時子どもだった私に強烈なインパクトを残しました。(「オズの魔法使い」も子ども心に全身緑色の魔女には恐怖しましたが、明るい音楽や色彩でそこまでダークなイメージはありませんでした)

 なぜなら、この「オズ」、悪役がビジュアル含めぶっ飛んでいて(今思うと、これ子ども向けとは言えないような……)私がドロシーなら泣き叫んで思考がストップするレベル。それでも、奇想天外なキャラクター、豪華絢爛な衣装に内装(もうこれが金きらきんで目映いのです)、それに独創的な視覚効果で作り出されるオズはとても魅力的でした。特に子どもの頃から食いしん坊だった私は、オズの世界の食べ物に興味津々!ランチボックスの実がなる木なんて(ドラえもんでも似たような秘密道具があったような……)もう好きに決まっています。テレビに張り付いて、ガッツのあるドロシー(いやホントたくましい!)と共に何度も繰り返しオズの国を旅したのも今となっては懐かしい思い出です。

 そんな思い出深い「オズ」、実は残念なことに日本語吹き替え版・日本語字幕版共に未だDVD化されていません。BSで放送されたこともあるようですが、より多くの方が楽しめるようDVD化されるのを心から願って止みません。






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