表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来へ繋がる絆  作者: 香月 よつ葉
大学1年生
80/160

絵梨華の執念

菜須よつ葉side

いつものメンバーで講義後に「サティア」か「図書館」のどちらで勉強するかで話し合っているいつもの光景だった。そんないつもの光景が絵梨華の登場で一気に嫌な空気が流れた。


「高遠君、ふたりで話があるんだけど良い?」


絵梨華は自分が言いたいことだけを言い、竣を待つ。しかし、これを良しとしないメンバーが絵梨華に噛みつく勢いで応戦する。


「あなた、他学部棟に立ち入りは禁止行為なの知らないの?」


お佳が、正統派な質問で攻めた。



「こうでもしないと高遠君に会えない」


全く悪びれることなく答える絵梨華にお佳が更なる攻撃を仕掛けた。


「じゃあ、これを撮影させていただくわ」


そういう言うや否やスマホを取りだし解説つきで撮影を始めた。


「私、悪いことしてないもん。ただ高遠君と話しているだけだもん」


「まだ、話してないじゃん」


うのっちが、つまらないところにつっかかる。


「煩いわね」


絵梨華は、うのっちを睨みつける。


「なに!」


苛立った竣が絵梨華に対してキツい言葉を投げ掛けた。


「学祭を一緒に回りたいなぁ。ってお誘いに来たのよ」


さも自分が正しい事を言っているような雰囲気の絵梨華。


「断らせてもらうよ」


迷惑そうな顔を隠すことはく絵梨華に断りの言葉を告げる。


「えぇ? 意味がわからないんだけど」


絵梨華は竣の答えが意外だと言わんばかりの返事に、お佳が撮影しながら食いついた。


「迷惑がられてるのわかったでしょ?」


この言葉に、一人の時を狙おうと思い出直そうと決意した絵梨華。


「高遠君が一人の時に改めて誘うわ。あなたたちのせいなのよ!」


言いたいことを言って講義室を出ていく。


竣たちは勉強会の雰囲気じゃなくなっていて、サティアで話そうって事になり移動した。



「何?さっきの子凄く自信家だね」


お佳が言葉を溢した。うのっちがそれに続ける。


「[意味わからない]だもんな」

「まだ続きそうだよね」

「竣、ちゃんとしろよ!」

「あぁ、わかってる」


仲間の思いやりと、竣の決意に絵梨華には申し訳ないけどホッとした紅羽。




数日、竣のバイト先に現れた絵梨華。


「高遠君、学祭一緒に回りたいなぁ」

「その件はお断りしてます」

「みんながいたから遠慮しただけでしょ?」

「本当に迷惑してるんだけど」


バイト中ということもあるしいい加減面倒になってきた竣は、裏の作業にしてもらうよう先輩に相談に行こうと思った。


先輩に事情を話しているので、何とかしてくれるであろうと思っていた。レジ担当の時間を終え店内チェックを行っていた先輩を捕まえて短い言葉を交わし先輩が絵梨華の前に立つ。


「お客様、大変申し訳ございませんが店内で大きなお声で書籍とは関係のないお話は他のお客様のご迷惑になりますのでお控えくださいますようお願い致します」


そう言われて、絵梨華は不機嫌そうに書店を後にした。イライラしながら歩いていたら、前から知った顔の人が歩いてきた。絵梨華は、何の躊躇いもなく声をかけた。


「あなた高遠君の友達よね?」

「えっ?」


うのっちはビックリして相手を見ると、先日講義室に乗り込んできた自信家の女の子。


「学祭、高遠君と一緒に見て回りたいの。あなたから高遠君に言ってくれない? お友達の頼みじゃ高遠君も嫌とは言わないでしょ?」


絵梨華は自信満々にうのっちに語る。うのっちが快い返事をするわけもなく一言


「俺、あんたの事知らないしお願いされる意味がわからない」


そう一言だけ言うと、それ以上話は聞きたくないとばかりに立ち去ったうのっち。



学祭当日に竣の元に行けば良いんだ!と思い直す絵梨華だった。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ