竣の言葉に感心するうのっち
菜須よつ葉side
各サークルが学祭のための準備が進んでいて大学内が活気づいている。
「宇野、お前は学祭は、何か手伝うの?」
「俺、サークル活動してないからな!」
「教育学部生として活動したら良いのに」
「それ、先輩達がするって!」
「お前だけ暇そうだな」
「かも知れないな。お佳はピアノで、紅葉は文芸で何やらするみたいだしな」
竣とうのっちが、学祭の話で盛り上がっていたが竣が急に真面目な話をうのっちにぶつけた。
「宇野、お前今のままで良いのか?」
「良いのか?って聞かれたら良いって答える」
「お前なぁ、好きなんだろ?」
「だけど、アイツが楽しそうに笑ってんだよ。辛い顔してたアイツがさぁ。それを俺が壊すようなことはしたくない。良いんだよ、アイツが幸せだったら。それより竣こそ紅羽とどうなってんだよ?」
「はぁ? 俺かよ?!」
「竣、お前じゃなきゃ誰なんだよ!」
「問題無しだけど」
「竣、お前なぁ……進展しろよ」
「良いんだよ俺らはこれで」
「お前のその自信はどこからくるんだよ」
「教えてやらない」
うのっちは、竣のそんな言葉を聞き心の中で、お前で良かったよ、紅羽のこと頼んだからな。と思っていた。




