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初めての二人の時間
菜須よつ葉side
紅羽と竣は、午後の試験の事を話し合いながら昼食をとる。
「午後の始めは国語だったよね」
竣が紅羽に話しかける。
「うん! そう」
紅羽は予定表を見ながら竣に返事をする。
ふたりは、初対面というのが嘘のように会話が弾んでいた。
「あっ、そろそろ戻らないと」
紅羽が気付き 峻に告げる。
「あっ、そうだな。午後からも頑張ろうな」
竣は紅羽に一緒に頑張ろうと声をかける。
「うん!」
ふたりは、午後からの試験も全力で頑張ることを約束して試験を受ける部屋へ戻る。