48/160
うのっちの苦悩
菜須よつ葉side
お佳を送り届け、意外にもお佳の部屋に上がり、お佳を抱きしめてやりたいと思った自分の衝動に驚いた。
うのっちは、自分がどうしてあんな衝動を覚えたのかわからなかった。
(俺……どうしたんだ?)
うのっちの中で何かが変わり始めている瞬間だったのかも知れない。
「宇野」
「・・・・」
竣がうのっちに声をかけたが、何やら考え事をしているのかぶつぶつ何かを呟きながら歩いていた。
竣は、うのっちの肩を叩き再び声をかけた。
「宇野! どうした? 悩みごとか?」
竣は特に意図したことは無かったが、いつも元気なうのっちが考え事をしいる様子だったのでそう声をかけただけだったが、うのっちが異常な反応をみせた。
「えっ、あっ、竣かぁ。 おはよ」
うのっちは冷静を装っているが、いつもと違うのはバレバレだった。
「あぁ、おはよう。話ぐらいなら聞いてやれるから」
竣はさりげなく、うのっちに声をかけている。
「自分で自分のことがわかって無いけど、良いか?」
うのっちは竣に話を聞いてもらおうと思った。
「おう」
こうしてうのっちは竣に今の自分の心に抱いた気持ちを話すことにした。




