お佳と紅羽の女子会
菜須よつ葉side
紅羽はお佳に前を向いて笑顔で進んで行って欲しくてどうしたら良いのか悩んでいた。
文芸サークルの副部長の紘子先輩に相談してみた。紘子先輩は、
「それなら、女子会開いて美味しいもの食べて、飲んで思っていること全て話してスッキリさせれば、ちゃんと前を向いて歩いていけるわよ」
と教えてもらったので、どうやって実行するのかを考えていた。
お佳に連絡をいれてみた。
「あっ、紅羽? どうしたの?」
「うん、一緒に騒がない? ふたりで女子会しようよ」
「うん。紅羽」
「ん?」
「ありがとう」
ふたりで買い出しに行って女子会の準備をする
「お佳、何にしよう?」
「えっ、私が選んで良いの? じゃあ、どんどんいこうか」
そう言ってカゴにどんどん入れていく。
「飲み物は重いからあとでいいわね」
甘いものも欲しいわね。それからスナック菓子も要るわよね。
お佳は何やら呟きながら、目的の物が売っている売り場に急ぐ。
「サンドイッチもいるわよね。そうそう、サラダセットにチキン、フライドポテト」
どんどんカゴに入れていくお佳。
「紅羽、エクレアとシュークリームどっちがいい? エクレアにしよう。チョコレートかかっててお得だもんね」
お佳は、わざと明るく振る舞っているのだろうか?紅羽は、ただ見守るしかできなかった。最後に飲み物を買って帰ることになりました。
あれやこれやと買い込んで紅羽の部屋へ帰ってきた。
「どうぞ」
「お邪魔しまーす」
ふたりで奥へと進む。お佳は、回りを見渡し
「相変わらず綺麗にしてるよね」
「えっ? 普通だよ」
買ってきたものをテーブルに並べる。お皿やお箸など準備をする紅羽。
「ふたりで準備をすると早いね」
「お互いいつも一人だからね」
「そうそう」
話をしながらでも手は動く、お佳と紅羽。準備が整いふたりで女子会の始まりです。
「紅羽、今日はありがとう」
「お佳といろんな話をしたかっただけだよ」
お佳は、紅羽に心の内を語りだした。
「彼女よりも先に出逢いたかった!」
「縁って何? 縁があったから出逢えたんじゃないの? 縁が無かったって何?」
お佳の言葉が止まらない。
紅羽は黙ってお佳の話を聞いてあげる。
食べて喋って騒いで、どれくらいの時が過ぎたのか、お佳が
「紅羽、サンキュー」
と言って泣き笑いをしていた。
「お佳……」
「紅羽、まだ100パーセント大丈夫とは言えないけどさぁ、取り敢えず紅羽のおかげで落ち着いたから大丈夫だよ!」
お佳は少しずつ笑顔も明るい表情も出るようになっていた。
紅羽とお佳の女子会は、まだまだ深夜まで続いていた。




