充実したキャンパスライフ
菜須よつ葉side
紅羽は講義を受け、サークルの無い日は大学の図書館で勉強をしたりトワイライトへ参加したり充実した日々を送っていた。
明日はサークル活動かぁ。
じゃあ、今日中に講義の復習してサークルの構想も練らなくちゃ。
紅羽は計画的に物事を進めていく。
「紅羽!」
お佳が声をかけてきた。
「あっ、お佳?」
振り向くとお佳が、紅羽の方へ向かって走ってくる。
「間に合った」
そう言ってお佳は鞄からあるものを取り出し紅羽に渡した。
「なに?」
渡されたものを素直に受けとる紅羽。
「小学校の模擬授業の指導案こんな感じで良いかなぁ?」
来週の講義「教育演習授業」の前までに授業内容とか目的、重点箇所を事前にまとめておくという課題が出ていたことを思い出す紅羽。
「見ていいの?」
「うん。紅羽はできた?」
「うん! 課題出された日に終わらせたよ」
紅羽は、お佳の指導案を見ながら
「お佳、時間の割り振りすると良いって教授言ってたから、この説明は何分問題解かすの何分って決めておくとダラダラしなくてすむよ」
的確なアドバイスをする紅羽
「あぁ、そうなんだぁ。ありがとう。紅羽凄いわぁ。相談して良かった。本当にありがとう」
笑顔で、来た方向へ走っていった佳。
紅羽も家に帰り、もう一度指導案を見直していた。




