トワイライト体験募集
菜須よつ葉side
講義もサークル活動もなれてきて、大学生活を楽しめるようになってきた。
とある日の午後、予定していた講義が休講になり時間をもて余していた紅羽。
教育学部棟の中にある掲示板に目を向けた時、一枚の貼り紙に視線が釘付けになった紅羽。
【参加してみませんか?】
教育学科の一年生のみなさん、大学生活には慣れましたか?
金曜日の午後に小学校でトワイライトで教師体験をしませんか?
来月の金曜日に「純里小学校のトワイライト」教師の体験学生の募集します。
鳴治館大学教育学部、学生課に申し込みに来てください。申し込み期間は今週中です。
ふぅ~ん、トワイライトかぁ。参加してみようかなぁ……。
紅羽は、スマホを取り出し純里小学校の位置を確認すると、ここから近くの小学校ということがわかった。
ー教育学部 学生課ー
相談カウンターにいる職員の方が声をかけてくれた。
「こんにちは、今日はどうされました?」
初めて一人できたので少し緊張をしていたけど明るく笑顔でので迎えてもらってホッとする紅羽。
「あのぉ……掲示板に募集があったトワイライトの体験に参加してみようかと……」
ドキドキしながら伝えると
「あー、純里小学校のトワイライトねぇ。はいはい。この用紙に記入してくれる?」
一枚の申込書を渡された紅羽。
【純里小学校トワイライト参加申込書】
大学名……鳴治館大学
学部名……教育学部
学科名……児童教育学科
学籍番号……170615
氏名……一条紅羽
学年……1年生
必要項目を全て記入を済ませカウンターへ向かった。
カウンターで書類を受け取った職員が紅羽の書いた書類を確認している。
「一条紅羽さん、書類に不備はありません。受け付け完了です。詳細はマイページにメッセージしますね」
えっ? もう良いの? 紅羽は、あっさり決まったことに驚いている。
「ありがとうございました。よろしくお願いします」
お礼を伝え学生課を後にした。
大学のホームページにある学生専用個人ページのチェックを忘れないようにしなくちゃ。と思い小学校でお手伝いできることを想像してみる紅羽だった。




