竣の実家でのパーティー
菜須よつ葉side
「イブの日だけど、俺ん家で過ごさない?」
突然、竣が紅羽とうのっちに伝えた。
「お前、実家だろ?」
うのっちが遠慮がちに竣に聞く。
「恥ずかしいんだけどさぁ、クリスマスデートとか何とか言って泊まりがけで出掛けるから、友達連れてきてお泊まりパーティーして楽しんで!って言い出してさぁ。都合良ければ家で騒ごうぜ」
「お佳は先輩とお泊まりデートらしいから、私と宇野君がお邪魔しようかな?」
「紅羽! もしかしたら俺に用事があるとは思わないの?」
「宇野君、バイト無いって言っていたじゃない」
「いやいや、紅羽。バイトじゃなくてもさぁ……」
「無いでしょ?」
「宇野、お前の負けだな。決まったな」
クリスマスイブは、三人で賑やかに過ごすことが決まった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
竣の家の最寄り駅で待ち合わせをして、買い物をすることになっている。
「宇野君、待った?」
「いや、大丈夫。俺も今さっき着いたとこ」
「今日楽しもうね」
「今年は全員二十歳過ぎたからな酒も買って行かないとな」
「クリスマスってシャンパン?」
「俺らそんなにお洒落じゃなくね? お佳とあの先輩なら金持ちデートしてそうだから、お洒落なバーでカクテルとか飲んでウンチク語ってそうだけどな」
「あぁ、雰囲気ある!! お佳って意外とお酒強いしね」
「育ちもあるんじゃね?」
「ウチらにはできない技だよね」
「だな! あのお坊っちゃんみたいにはできんわ」
「別に比べる必要は無いじゃない。先輩は先輩。宇野君は宇野君だよ」
「サンキュー」
そんな会話をしていたら駅のロータリーに竣が車で迎えに来てくれた。
「乗って」
「お前、前行け、俺後ろいくから」
うのっちが紅羽に助手席に行くように言い自分はさっさと後ろに乗り込んだ。
「このまま買い物をして行かない?」
「そうだな。その方がついでだもんな」
ショッピングモールへ行き色々と買い物をする。
「乾杯はビールだよな?」
うのっちがビールをかごに入れようとすると
「宇野、ビールは冷蔵庫にあるから大丈夫」
「おぉ、サンキュー」
「缶酎ハイ数本入れるか?」
「うん!」
「紅羽の事だから、桃とりんごだろ?」
「そうそう!」
「レモンとライムも入れておこうぜ」
こうしてお酒を選んで、次はチキンを買ったりオードブルのプレートを買ったりピザ、サラダなどを買い込んで竣の家に向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
買ってきたものをテーブルに並べて、飲み物など準備をする。グラスやお皿、箸なども用意していく3人。
「始めるか」
「そうだね」
うのっちがグラスにビールを注ぐ。みんなでグラスを合わせ
「メリークリスマス!」
グラスに口をつける。
「うまっ!」
「だな」
「苦っ!」
「紅羽は子供だなぁ」
「ビールは俺が飲むから桃の缶酎ハイにしたら?」
紅羽に缶酎ハイにするように勧める竣
「ありがとう」
3人それぞれ食べて飲んで喋って、クリスマスイブの仲間内の集まりは夜中まで続いた。




