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未来へ繋がる絆  作者: 香月 よつ葉
大学1年生
116/160

1年後期試験の後で……

菜須よつ葉side

学生の本分である学業。

普段の学びの力が試される時。

後期試験を無事に終わらせた紅羽たち。



「終わったな」

「うん!」

「後は結果だな」

「パソコンの電源入れるの緊張するようになるね」

「紅羽は余裕だろ」

「竣ほどじゃないもん」



「お前らは余裕があって俺は羨ましいよ」


うのっちは、しみじみ竣や紅羽たちの会話を聞いて呟いた。


「うのっちは、努力が足りないだけでしょ?」


「うわっ、お佳ひでぇ~」


「酷くないでしょ? 本当の事じゃない」


「……」



「相変わらずだな、お前らの会話」


竣が、うのっちとお佳の会話に呆れつつ声をかけた。


「我らが頼れる班長!」


「俺は班長じゃないけどな!」


「お前が適任だろ? 紅羽は無理だし」


「どうしてそこに私が出てくるのよ」


相変わらずな仲間の会話にそれぞれがホッとした雰囲気の中にいた。




それぞれがパソコンを持ち込み、空いているサティアで課題を取り組んでいた紅羽たち。


「そろそろ成績発表の時間だな」


竣が後期試験の成績発表の事を伝える。


「みんなで確認しない?」


「そうだな」


紅羽の声かけによって、それぞれがパソコンで大学のホームページから個人ページへと操作している。


それぞれが成績を確認する。


「やっぱり竣と紅羽は裏切らないわね」


お佳が二人に対して声をかけた。


「お佳?」


「お佳お前どうした?」


竣が声をかけた。


「お佳が、C単位、B単位……」


紅羽の驚く声。


「宇野は、相変わらずか?」


「俺? いやいやここ見てよ!」


と言って[児童心理学]の部分を指をさす。


「宇野君がS単位!」


「紅羽、何げに失礼だなぁ」


「あっ、ごめんなさい(笑)」


「おい、笑いながら謝られても説得力無いんだけど……」


「その代わりE単位があるけどな」


「竣、それを言うなよ」


「お佳、お前なにかあったのか?」


竣が仲間の心配をして声をかけた。


「特に無いわよ、うのっちじゃないんだから」


「いやいや俺は、関係無くない?」


成績の事で、それぞれが何かを思う事があった成績発表の日の出来事だった。





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