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未来へ繋がる絆  作者: 香月 よつ葉
受験
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新たな仲間

菜須よつ葉side

緊張や不安を抱えて参加していた入学式だったが、あのときの約束を覚えていて叶えてくれた竣。


そして元気なお姉さんタイプの佳。


紅羽に仲間ができた瞬間だった。


そんな三人の輪の中に、嵐のような風が吹き荒れることになるとは、このときの三人には思いもしなかった。



「ねぇ、紅羽?」


佳が、紅羽に話しかける。


「なぁに?」


「紅羽って小学校専攻? それとも中学校専攻?」


「うーん、どうしようかなぁ。これからゆっくり考える」


紅羽は、そう答えた。


「じゃあ、竣は?」


「うん、俺も真剣に考えてる」


竣も、そう答えたが心の中にはしっかりとしたものがあるが明言を控えていた。


そんな3人の輪の中に、突然舞い込んできた賑やかな学生。


「なぁなぁ、この書類って何処にいつまで?」


紅羽が驚いていると横から、佳が


「はぁ? さっき教授が言ってたじゃん、話聞いてなかったの?」


屈託なく応える佳。


「聞いてたんだけど・・・」


佳に問い詰められアタフタしている男子学生。


「ってか、あなたは誰?」


佳が、思い出したように問いかけた。


「俺は宇野うの拓也たくや。宜しくな」


明るく元気なだけが取り柄のようなキャラクターの学生。


「私は岡田 佳。お佳って呼んで。そっちのイケメン学生が高遠 竣で、その隣の女の子が」


佳が紅羽を紹介しようとした所で宇野君が、声をかけた。


「紅羽、宜しくな」


「宇野君が教師? 意外だぁ。生徒が路頭に迷う」


紅羽が笑って話しかける。


「相変わらず、ひでぇ~」


和やかな雰囲気の中、佳が割って入る


「なになに知り合い?」


「高校が同じだったんだよ」


紅羽が、佳に返事をしているのを、硬い表情で見つめる竣。


「そうなんだぁ、じゃあ うのっちね」


佳が、宇野君の事をうのっちと親しみを込めてあだ名を付けていた。





なんだか賑やかになりそうな大学生活がスタートした。



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