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後日談

それからさらに数週間が過ぎた。あの日以降、俺に代わりスダチが美波の新たな練習相手として標的にされることになった。おかげで俺は『送り吊り落とし』の刑に遭うことも無くなり、平凡平和な高校生活を送れるようになったのである。第一志望の徳大理工学部目指し日々学業に専念中。ちなみに美波、本当の性別は知ってもスダチのことを以前と同じく女の子として扱っているようだ。ついでに諾右衛門爺ちゃんはというと、未だ、いや前以上に俺に相撲界入りを熱心に勧めてくるようになっていた。相撲にはライバルが必要だということで、明治時代の常陸山×梅ヶ谷のような関係をスダチと共に目指し、一つの時代を築いて欲しいとのことだ。俺には絶対無理だ(笑)。すまねえ諾右衛門爺ちゃん。

スダチに対しては男の子だと知ると、それ以降は第六代横綱・阿武松の下の名前をとって、『緑之助』と呼ぶようになっていた。しかしスダチはその呼び名を嫌がり諾右衛門爺ちゃんまた拗ねる。けれども特製ドリンクは、スダチにすごく気に入ってもらえたとさ。めでたし、めでたし。

ちなみに徳島名物の金長まんじゅう、滝の焼餅、ぶどう饅頭、亀のもなか、鳴門金時、フィッシュカツ、徳島ラーメン、とくしまバーガー、祖谷そばなんかもとても気に入ったそうだ。ゆるキャラのすだちくんも。趣味はとても女の子らしかった。

 阿波おどりの踊り方もすぐに習得出来て、八月の本番を心待ちにしてるみたい。 

(おしまいじょ)

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