第082話 「これでも食らって頭を冷やしな!」
どうも月影ミケ乱で~す。
水曜は出かける事が多いので書かない事が多いです。
大抵は遅れる可能性ありなのでご容赦を
ではつづきを。
森へ入ってからしばらくすると、雑音が少なくなった。
葉が擦れる音や木々の音はするが、虫や小鳥達の声が無くなったのだ。
まるで何かに怯えて息を潜めているように、森全体が静かすぎるくらいだ。
「静かすぎだな、これもオーガの影響か?」
「魔力が濃いみたいです、肌に纏わり付くみたいな」
警戒しながら進んでいくが、時折ゴブリンが出てくるが殆どは瞬殺で終わる。
シーリアン達もそこそこ強いので問題ない。ホブゴブリンやハイゴブリンでも吹き飛ばしてる。
ゴブリン達の本能なのかわからないが、俺よりシーリアン達を襲う確率が高い。
SSOでもプレイヤーが女性キャラで出たら、襲われる事が多い。
倒されず捕まると死亡扱いになるが、もし巣を殲滅するとたまに自分と同じキャラを見つける事になる。
しかも大人モードだとかなりリアルにされている、それを見たいためにプレイヤーが増えたっと言うニュースにもなった。
「ゴブリンが多い、でも肝心なオーガがいない?」
「多分オーガは数が少ないですから、なら数が多いゴブリンで戦力をアップしたのでは?」
「でも所詮はゴブリン、戦力にしてもCランクの冒険者にはかなわない」
「では故何こんなにゴブリンだけを送り込むのでしょう?」
「考えられるのは囮としての陽動、それとも物量による疲弊を誘うかだな」
考え事しながら淡々と進んで行く。歩いてる途中で、数回のゴブリンとの戦っただけだ。
一番面倒だったのはハイゴブリン20体との戦いだ、ホブより強いのと連携してくるからだ。
少ないと思ったのは魔法使いのゴブリン、出現率は全体の1割もみたないほど少ない。
殆どが戦士だけの構成っていうも効率が悪い。罠類もないのをみるとシーフやアーチャーも居ないのだろう。
まるでSSO時代にあった戦士だけを揃えた猛攻部隊、でもあれって「魔界の鬼族編」だったはず。
それでもこの状況は酷似しすぎてる。序盤の、それも今の時代ではまず無理なはずだ。
魔界の魔物は普通にはこっちに干渉できない、神と同じで門以外では魂の一部を送る程度だ。
門を開くにも、試練を超えて「デモンソール」を七つ集めないといけない。
「まさか、これって「デモンソール」のイベント?・・・」
「セフィー様?何かわかったのですか?」
「いや、でもあのイベントは・・・まさかな・・・」
考え込んだまま歩いていたのか、目の前に開けた場所に出た。
そこには5体のオーガと2体の赤いオーガ、それと燃えるような紅なオーガが陣取っていた。
まるで俺達が来るのを待ち構えていたような、そんな感じすらする程堂々としているオーガ達だ。
「ニンゲンガコノ場所ニ来ルトハ、ナカナカ見ドコロがアル奴ダ!」
「・・・グレンオーガか!?」
「我ハ「グレンオーガ」ノ「ガルド」、オ前達ヲ殺ス者ダ」
「嫌な予想が当たるのは嫌な気分だよ」
「セフィー様!??」
「シーリアン達は普通のオーガだけを相手して、数が多いけど今の君達なら問題ないから」
「ですが、あのレッドオーガ2体とグレンオーガも相手するのは・・・」
「問題ない、レッド程度なら俺は負けない。だが、あのグレンは違う。今の君たちだと死ぬ」
「行クゾ!ニンゲン!」
「散開」
全員が同時に動き出す。俺は駆け抜けるつもりで走りだすと、一匹のオーガが道を阻もうとしている。
その動きは単調で俺に棍棒を振り下ろそうとしている、俺はその場で回転してオーガの手を蹴りを入れる。
蹴りを受けたオーガの手は棍棒と共に破壊され、追撃の蹴りで他の普通オーガの方へと蹴り飛ばされる。
今の俺は普通に格闘だけでもオーガを圧倒できる、本気を出せばAランクの魔物でも素手で倒せるだろう。
「セフィー様」
「気にするな、行け!」
「ハイ!」
シーリアン達3人は連携して、普通オーガ達に追撃をかける。レッドオーガが動こうとしたので、俺が動きを邪魔をしてやる。
レッドオーガは知能が上がり魔力を持つ魔物、体に火属性の強化魔法をかける事でオーガを超えている。
火属性になった事で一定の戦い以上すると理性を失い、バーサーカー状態になりやすくなる。
どうやら、俺に邪魔されてかなりお怒りになっているみたいだ。
2体のレッドオーガが体中に血管が浮き出る、これがバーサーカーの兆候だ。
金棒を振り回し俺へと向かってくる。その光景は、昔話に出てくる赤鬼より迫力がすごい。
「熱くなるなよ、これでも食らって頭を冷やしな!」
腰の剣を引き抜くと同時に魔法剣を発動、剣から吹き出す青い色の魔力。
そして、金棒とぶつかる。普通の短剣なら折れるが、魔法剣を発動してある俺の短剣は金棒を切った。
切り裂いた勢いを使って、レッドオーガの首を切りつける。
バーサーカー化されたオーガの防御力はすごいが、俺の短剣はまるでバターを切るみたいにレッドオーガを切った。
水属性の「水流剣」の応用で出来た技で、「圧流剣」と言われる切るに特化した技だ。
簡単に言えば、現代の高圧力水流カッターと同じ原理だ。
圧力を上げれば上げるほど切れ味増し、石でも鋼でもなんでも切れる。
「もう一匹!!」
レッドオーガも馬鹿じゃないから金棒で防御する。だが、「圧流剣」の前では無意味な行為だ。
そのまま金棒ごとレッドオーガを切り裂いた、断面が見れるくらいに綺麗に。
出てくる血が数秒遅れるほどの切れ味、どんな高い生命力があっても首や体を真っ二つにされれば死ぬ。
そして魔法剣の発動が切れる。この「圧流剣」は威力が大きい代わりに、発動時間が短いのと魔力を大量に使う事だ。
「グレンオーガ・ガルド!次はお前だ!!」
短剣をしまうと背中のバスタードソードを抜き突きつける、第二ラウンドの始まりだ。
つづく
SSO劇場「ルンと白竜物語」
ル「強い魔物は結構多いですね、ホブゴブリンやハイゴブリンとか」
白「ミュ~」
ル「そうね、でもマスターのために頑張らないと」
白「ミャ!」
ル「そろそろ確か20以上になるけど、竜種はどうだったかしら」
白「ミャミャ!」
ル「ん?もっと積まないといけないって言うの?」
白「ミャ~ン」
ル「竜種だと簡単に行かないわね、よし!今日はご飯を多めに調達するわよ」
白「ミャミャミャ~ン!!」
(その後、近くの平原に生息しているブラックポークやホッピングディアがぶっ飛んでいるのを目撃されたとか。チャンチャン)




