第006話 「討伐の前に・・・修行」
どうもミケ乱です。
PVを見たときもう3万超えしていました。本当にありがたいです。
いつかミリオンセラーになるのかな~っと変な期待をうかべてますw
ではつづきを
ギルド登録もできた。さて、最初は依頼を受けようと思ったが。
「お前もギルド登録したんだ、討伐の前に・・・修行だ!」
父様と家に帰ってくると、早速討伐って言った瞬間。
母様からなにやらかなり怖い気配を感じた。父様もそれを感じて修行に変えた。
うちは基本魔法戦士の家系だ。しかも母様がエルフなのだから魔力はすごく強い。
エルフとハーフの間にはかなりの溝がある。初期は忌み子とされエルフ領から追放されることが多い。
問題のひとつとしてハーフは魔法が殆ど使えない、ハーフ全体の2割しか魔法が使えない。
ただ普通のエルフより体力と力があるので、狩人系職につくことが多い。
俺の場合は母様がハイエルフ、しかも希少なタイプだったらしくほかのエルフから文句が来ない。
姉は魔法はそこそこだが戦士としては一流らしい。俺はどっちもいい所取りになっている。
「一応お前の身長では大きい武器は無理だから、ショートソードあたりがいいか」
武器を置いている場所へ行って、刃引きされたショートソードと刃引きされたバスターソードを持ってきた。
訓練用の剣は普通より2倍の重さを持っている。父様が昔からしていることらしい。
ショートソードだけど重さだけならロングソードと同じで、実戦で使うとき軽く感じるためだとか。
「まずは剣の型と素振りをするか、一応200から始めよう」
「はい」
剣を軽く持つと唐竹切りをイメージしながら振る、ここ7年でわかったことだがイメージを使うとレベルが上がりやすい。
10回振ったところで『剣術(1)』が出てきた、100回超えたあたりで『剣術(2)』を手に入れていた。
さすが『経験値増加(3)』、役2.5倍の経験値が上がる。
コレはスキル経験とレベル経験の両方の特性があるから、絶対重宝するだろ。
200回ではレベル3までは行かない。その後、型の練習していく。
父様がやってるのを見ていたので、それを元に反復練習だった。
間違えがあれば父様が型を見せてくれる、できるだけ体に慣らすのが目的らしい。
一通り型をしたらスキルレベルが3になっていた。駆け出しレベルになっていた。
ちなみに父様の『剣術』レベルは9だ。『身体強化』『体術』は7と、かなり高レベル。
姉も平均的にレベル5だ。一人前に認められるレベルである。
父親が化け物クラスなのがわかるだろう、ちなみに普通の騎士でも4から5なのだから。
「次は軽く模擬戦するぞ、それを見てから森に行ってみるからな」
「はい、お願いします」
ゆっくりと二人とも模擬剣を構える。防御重視の正眼の構えをする父様。
同じく正眼の構えをしてからじりじり近づく、父様の剣のギリギリまで近づく。
どうやら俺が攻撃するのを待っているみたいだ。ギリギリのところを入ったり出たりをしているけど反応がない。
仕方ないから足に魔力を溜めて、一気に間合いを詰める。
「おっと!」
甲高い音を響かせながら何度も打ち込む、しかしすべて防御されている。
さすがにレベルが上だとこっちの手は見えてるみたいだ。柔よく剛を制す『身体強化』のレベルを上げる。
その後『総合体術』を使い『剣術』と合わせる。剣撃を美味く相手の防御をすり抜けるようにする。
父様もコレにはびっくりしたのか、防御がすこし戸惑いが見える。
剣の軌道を上へ上へと上げていく。段々と腕を上げていく父様。
ここだって思って唐竹切りをする、父様もそれを見越して剣で上段を防御する。
しかしコレは誘いだ。攻撃を上に集中させたのも布石。
剣と剣が当たるほんの数秒だった、強い衝撃が起きると思った時には遅かったのだろう。
父様の剣を流して、反動を利用して剣を回す。
まさか流されるのと、同時に反撃がくるとは思わなかったみたいだ。
回した剣先を首に突きつけている。父様もびっくりしてるのだろう。
近くにいた母様もかなり驚いている。まさか、剣を持ったその日に勝つことができるとは思わないからだ。
「一本だよね?」
「セフィー!すごいじゃないか!?手加減していたと言っても俺から一本取るとはな!」
「セフィーすごいすごい!」
剣を投げ出した父様に抱かれ、さらに母様にも抱きつかれある意味もみくちゃになっている。
「くすぐったいよ、父様母様」
なんかこんな風にされると、どうも俺は幼児化するみたいだ。
二人が落ち着くまでもみくちゃになっていた。ほっぺたいたい。
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side:アーティク・フォーレスト
家に帰ってきてから息子のセフィーに最初の討伐を教えようと思ったのだが、セレアの怖いオーラが・・・・。
とりあえず訓練させてからだ、まだ戦闘タイプがわからないからな。
俺や姉のアレアみたいな魔法戦士タイプか、セレアみたいな後衛タイプか。
まずは剣との特性だな、一応武器は一通り教えてやるつもりだしな。
「一応お前の身長では大きい武器は無理だから、ショートソードあたりがいいか」
まだ10歳の子供だ、剣の持ち方からどうすればいいかを教えていく。
そして素振りをさせるが、飲み込みが早い。100を超えるくらいから振り方がマシになってきた。
その後型を教えながら反復させていたら、さらになれたようだ。
ひよっこから初心者くらいか、型が終わったら剣をある程度理解したみたいだ。
アレアでも最低でも一ヶ月くらいはかかったのに、この子はまるで真綿に水を吸い込むごとくだな。
もしかしたらセフィーはそれ以上の天才だったか?アレアもこの1000年に一人の才能だって言うのに。
俺でも今のクラスになるのに血が滲む思いだった。。運よくドラゴンを退治したんだ。
もしかしたらこの子は下手すると古竜<エンシェントドラゴン>も倒せるかもしれん、あくまでも予想だからな。
「次は軽く模擬戦するぞ、それを見てから森に行ってみるからな」
「はい、お願いします」
構えはなってるな、しかも得物の特性もよく見てる。
間合いをぎりぎりのところを、入るか入らないか見極めている。
こっちを誘ってるみたいだ。だが。俺はこの子の力を見るため誘いに乗らないでいる。
意図を知ってかいきなり迫ってきた、なんと足に魔力をためて。
子供にしてはなかなかの鋭い攻撃だ、油断したら私でももらっていたぞこれは。
防御をメインに置いてたからよかったものだ。その後、何度も剣を流しうける。
(子供の遊びとは違う、本当にそれなりに訓練した剣術だ)
一通り打ち終えてからまた何かを考えてる目になっている。すこし格上をあいてする気持ちでいる。
すぐにその考えは正しかった、何度も打ち込んでくるたび防御を掻い潜ってくる。
体重差もあるが下段より上段のほうが重さがでる、だから自然と上段攻撃が多くなっている。
軌道を変えるけど全部上段、これは子供だからって言うのもあるだろう。
だが、それをする体術がすごい。足運び隙を作らない間合い。
どれをとっても上級クラスだ、下手すると俺より上手いかもしれない。
なるほど、遊んでるように走ったり体を動かしてたのはこの為だったか。
成長する息子をうれしく思いつつも、ちょっと悲しい感じな複雑な心境だ。
(くるな。上段、しかも今までより強力なのが)
一瞬気を引き締め、そしてセフィーの動きを注意した。
一気に間合いをつめて反動で上段を打ち込んでくる。その速度は豹のごとくだ。
衝撃を受けるため体を硬直し防御する。しかし、その衝撃は来なかった。
まるで風がなびいた感じに剣が掏れる。持ち方が変わってるのに気が付きすぐに動こうとしたが、首の前に剣先があった。流して剣を上手くつかったのだろう。
「一本だよね?」
俺はこの時負けたことよりも、うれしさの方が増していた。
こいつは俺を超える。しかも、世界を手に取れるくらい強くなるだろうと。
俺は息子を抱き上げて、擦り付ける。
この子には俺の全部を叩き込もう。そして、セレアもこの子にすべてを教えてあげるだろう。
最強で最高の俺の息子だ。絶対にこの子をすごい男にしてやる。
つづく
スキルレベル表(普通編)
1:ひよっこ
2:毛が生えた程度
3:初心者
4:半人前
5:一人前
6:中段者
7:上段者
8:超段者
9:化け物
10:神
1-3は練習で取得可能、
4-6はある程度魔物を倒すと取得可能
7-8は格上や上級魔物を倒すと取得可能
9:中級ドラゴンクラスを倒すと取得可能
10:レジェンドクラスを倒すと取得可能
PS:コレはSSOの標準取得条件です、小説ではポイント制とコレを採用してます。
次回もよろぴくw