第003話 「そんでもって!」
全体的に謝罪をします、今回3話だと思ったのをが4話を先にアップしました
またいろいろと間違いがあったのをお詫びいたします。
そんでもって、あれから7年の歳月が流れた。
え?途中が抜けてるって?
だってお前ら子供の成長記録のビデオを長々と見せられたことあるか?あれはある意味地獄だよ。
しかもその親の成長記録の時の説明付き、ある意味校長の長話と同じくらい苦痛だぞ。
簡潔に言うとレベルは上がらなかったけど、使えるスキルが増えスキルレベルは上がっていた。
ハイハイで覚えた『匍匐前進』、かくれんぼで覚えた『忍び足』『影隠れ』『隠密』。
歩けるようになって『ダッシュ』『ジャンプ』『ステップ』、言葉が理解して喋れるくらいになったら『語源文字理解』。
部屋で空手、拳法、合気道などの格闘の型をしてたら『総合体術』『操気術』『身体強化』が取れた。
父親と姉(美少女)の模擬戦を見て覚えた、『模範習得』『先見の瞳』『技盗み』。
全部はそんな高くないままレベルが上がる、ほかにもご近所に居るドワーフの工房で『鍛冶技術』と『薬品生成』を手に入れた。
「セフィー、準備できたかしら?」
「はい、母様」
今日は、教会に行く日だった。魔力能力検査のためだ。
この世界では10歳になるまで魔力やスキルを教会で見る事になる、
この世界では教会以外ではステータスとかはみれない、SSOプレイヤーだけが自分のステータスを持っている。
スタート時に教会でチュートリアルをして、そして冒険をするってのがメイン。
多分その習慣で教会がステータスとかをしているのだろう、多分神も気に入った人間に加護を与えるのもあるのだろう。
俺以外にも5人の少年少女が集まっている、みんなエルフや獣人やらドワーフとかだ。
この町は異種族が多いのだろう、人族は居るけどそういうのを気にしないのが多いと思う。
俺は周りの子供たちを見てから、できるだけ『隠匿』を使い少し高めにしてスキルも何個か隠すようにする。
「次の子?」
「はい」
俺が連れてこられたのは水晶のある部屋、SSOのスタート地点『水晶の部屋』だ。
水晶の前に免許証くらいの大きさのカードが置かれている、ステータスプレートだ。
自分のことが見れて他人にも見れるカードで、どのギルドに所属しているかも表示できる。
ギルドでも作ることができるし、ある意味免許証や証明書みたいなものだ。
「ではカードに手を置いてください」
「はい」
カードに手をおくと水晶が強く光を放つ、目の前がみえないくらいに。
「おい」
「へ?」
「目をあけてみろ」
光にやられた目はすぐに回復したけど、全てが止まっている。
そして俺の周りに4人の男女がいる、神々しい気配が充満してる。
「君がそうか、うんうんかわいい子だね」
一人の女神が抱きついてくる、いいんだけど恥ずかしいです。
「こらこら、その子が困ってるだろう離してやりなさい」
真面目な男神がそういう、女神は離れないでさらに抱きしめを強くする。
「それより、あのじじいが目をかけてやれって言っていたからな」
「そうです、あまり変なことしちゃだめですよ」
こっちも真面目そうな女神が摘み上げるように、俺にまとわり付いてた女神を捕まえる。
「えーと、まず聞きたいのですが。あなた様方は神のみなさんですよね?」
「ああ、俺たちはこの世界で神をしてるやつらだ。
俺は鍛冶と技術の神、アルバだ」
「私は商売と学術の神、ヘクタです」
「私は慈愛と癒しの神、ルルララよ」
「そして私が武術と魔術の神、アーシェです」
SSOの歴史で確かに能力<スキル>をもらうときに会う、といわれる神々の名前だ。
アルバ様とアーシェ様はゲーム時代からお世話になっているからな、あとヘクタ様もルルララ様も初期スキルの時お世話になったし。
初級以外はほとんどの場合はレベル上げてポイントを振るだけでいいのだ、上級や特級の時にお世話になるだけで。
「ところでなんで皆さんがここに?ただのステータスのチェックだったんですけど」
「心配ない、ここに居るのは皆影だ」
「本体はそれぞれの神殿にあるからね、上級と特級の時にでもおいで」
「用件って言うのは、簡単な顔合わせだ」
「創造神から言われてるのもあるからね、君の事はここに居いない神々も知っているからだよ」
「われわれはある意味前世の君と会ってる、だから我々だけできた」
なるほど、一番俺が利用していた神様達だしな。
それにどうやらSSO時代の俺のキャラとあってるみたいだ、多分作ったときにベースにしたのかもしれん。
過去はいいとして、ところで何か用なのだろうか?
「ちょっとしたことだ、俺たちの神殿に来て馬鹿ども潰して貰いたいんだ」
「最近の神官はどうもだらけてしまって困る、できる事をしてくれればいい」
「っていうか全神殿に行ってもらうわ、ほかの神も同じ感じだし」
「今すぐじゃなくていいですが、必ず回ってください」
「それって面倒事を押し付けられるのでは?神殿の神官とか正面戦争になりそうだな」
「それは心配ない、『神々の加護』が追加されるからな」
「追加で『神々の使命』もつけてある、下手なやつらが君を妨害したら天罰が降るだろう」
『神々の加護』は基本はプラス補正があるが、神殿のありとあらゆる場所へいけるようになる。
『神々の使命』は絶対ではないが強制的な命令になる、ただしその行為を妨害した奴等は天罰が降るという。
どうみても強制になってる感あるんだけど、10歳の子供に何やらせるの?
「気長にやってくれてかまわない、ただし絶対やってくれ」
「ついでに世界も回れていいじゃない」
「それはもっともだけど、一応俺は家の長男だけどな?」
「大丈夫、姉の彼氏はちゃんと君の家をついでくれるさ」
「何そのいやな情報、俺は認めない!」
「お姉さんもまんざらじゃないし、それにそこそこ強いから大丈夫よ」
「安心できるようでできないな、家にきたら魔改造してやらねば」
「ほどほどにね」
「そろそろ時間だ、次は我々の神殿で会おう」
「またねー」
「さらばだ」
目の前が光に包まれると、時が動き出した。
神官も光が強すぎるのにびっくりしてるのか、じっと水晶をみてる。
光が収まるとゆっくりと俺はカードを手に取る、そして内容を『隠匿』をある程度かける。
神官は中を見ると称号の所を見て固まる、頬の筋肉がすごくぴくぴく動いてる。
つづく
まさかの4話を先にあげてたとは・・・・
ちょっと寝ぼけてたなwwww
ちょっと早めにわかってたらよかったんだけど・・・
先に4話を読んだ方は申し訳ありませんでした
次はちょっと遅れますのでご容赦ください。