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第036話 「お願いします」

どうもミケ乱です


今回はちょっと短めになりました。


では続きを

『トイボックス』コアなSSOプレイヤーは絶対にお世話になる武器防具店。ここに訪れる条件はタダ一つだけ。

それは一人で来る事が絶対条件になっている。あと、言葉以外で名前やその内容を他人に教えることができない。

最初は普通の武器屋で噂程度しか流れない、他の場所でも同じくらいの噂しかきけず何処にあるかも誰も知らない。

商人ギルドで登録はされているというのは分かってるが場所は教えてもらえない、ギルドでも知っていても教えてくれない事が多いという。

騎士や貴族でもその名は知っていても場所までは分からないないと言うしまつ。ただ、王家だけが知っているらしく献上された一振りの剣の出来は凄まじいほどに洗練された剣だったと言う。

それほどの鍛冶が出来る工房はそんなに無いはずだからだ。俺が見つけたのも偶然だったりする。

普通ならプレイヤーが作った剣でもいいがしっくり来るのがあまり無く。ネタ系の武器も何本も試したけどそれもなんか狙っているのしか無かった。

たまたま見つけたのが「トイボックス」と書かれた武器防具店だった。ここでの武器はよく手に馴染んだ。

それからはどんな武器を手に入れても調整だけはこの「トイボックス」を使うようにしていた、それだけ信頼があるお店だ。


「今「トイボックス」の前だが、それにしても誰もいないな・・・・」


ここはいつも人が少ない、柄が悪いからではなくなぜか居ない。

普通ならば浮浪者でも一人か二人はいるはずだが、そんなやつらも一人としていないからだ。

要るとすれば犬や動物が多くいるくらいだ、野良犬の住処になってるボロ家もあるくらいだ。


「ま~いいか、さていくか・・・」


扉を開いてから中にはいる。ここではノックはしないことになっている。

入ればそこは数本の武器だけが置いてる簡素な作りだ。カウンターには一人のドワーフがぶっきらぼうに座っている。

このドワーフが店長の「ガット」さん、偏屈な人だけど仕事はきっちりとする職人さんだ。

一応接触手順をしないといけない。まずは武器を見ることからだ。

手に取ることはしないで何本かある剣の中で最高のを探す。その剣を握ってから軽く素振りをする。

これはカットさんがその人の癖を見るためにしてる儀式らしい、それからそれを持って今ある自分の武器も出す。


「コレをお願いします、修理もしてください」


「手を見せな」


素直に手をみせる、コレはどれくらい使えるかを見るためだという。

手をもんだり筋肉をしらべたり手の型をみたり、これをすることでその人に合った剣に調整してくれるのだから。


「・・・あいつに似てるな」


「ん?なんですか?」


「気にするな・・・」


ガットさんは再び俺の腕や手を見ている。さっきの「あいつ」ってのはたぶん俺のSSOのキャラだろう。

この人は人の顔を覚えることが出来ないが、手を覚えることが出来る。

ドワーフの職人は殆どがそういう偏屈な所がたまにあるから人族とはあまり交流していない。ガットさんは偏屈な人だけど人やらエルフだろうと気にしないで接してくれる。

ただし、ここまで来れる実力がないと相手もしてくれない。それだけツンデレな人なのだ。


「買う武器はこのままか?」


「あればいいけどミスリルがいい、無ければ銀で合成してくれればいい」


「わかった、こっちの今までの剣は完全に芯が歪んでいるな」


「あ~多分かなり無理させたから、直りそう?」


「無理だ、刀身を変えないといつか吹っ飛ぶ」


「ならそっちは鋼の刀身にしてくれますか?愛着あるので」


「わかった、鋼と一緒にして使ってやる」


「お願いします」


「二つの剣、ミスリルはあるから金貨200枚、鋼はあわせ溶かしをするから金貨10枚だ」


さっきのお金を210枚分を取り出してカウンターに置いた、袋を持つと直ぐにカウンターしたにしまう。

普通のお店なら中身を数えてしまうがガットさんはそれはしない、なぜなら職人だからなれてしまっている。


「確かめなくていいの?」


「重量で大体分かる、にしても金貨200枚ほど持っているのに驚いているが・・・・」


「ウルフ1000匹倒したからね」


「そっそうか、凄いものだ・・・。だが今度からあまり危ない事はするな・・・」


若干引きつってるけど心配してくれる、ガットさんは昔から優しい人だった。

ぽんぽんと頭を撫でてくれる、以外に子供好きなところがあるのかもしれない。

ごつごつした手は暖かく優しい感じがしたからだ、性格や感情ってすぐに手に出ると言うのは本当だった。


「調整や修理で二日ほどで出来る、二日後取りに来い」


「はい、わかりました」


「それと俺はガットって言う、お前は?」


「セフィー、セフィーランスです」


頷くとガットさんは奥へと歩いていく、あとは二日後に取りに来るしかない。

これ以上は居ても相手にしてくれない、下手に長居すると機嫌が悪くなる。


「ではよろしくお願いします」


「おう」


奥から声を聞いたあとはゆっくりとそこから出て行く、変わりがないガットさんでよかったと思い屋敷へと向かう。




つづく

SSO知識:武器防具店「トイボックス」

ドワーフのガットが経営する武器防具店、二階建ての工房付きで前半分はお店で後ろは鍛冶工房となっている。

ガット自身も世界に名を連ねる有名匠の一人、SSOでは鍛冶系を選んだプレイヤーが訪ねる一人になっている。

武器は基本シンプルなデザインだが能力は普通の鉄の剣でも+7を出すほど凄腕鍛冶師。

SSO内イベントでもある「聖剣イグルド」の刀身を復活させるための鍵となる人物でもある、以外にもツンデレな性格でもある。


次回もよろしく。

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