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第030話 「鍛えられましたから」

どうもミケ乱です。


今回は、歴史の勉強に近いやつですがかなり過激です。

歴史を振り返る。人が一番理解するのにいい方法です。


では続きを。

あの後、神殿に入れることが可能とわかりお祈りをしたが、肝心の神様と交信できなかった。

どうやら、試練が終わるまで会えないようになってるのかもしれない。じゃなければ俺に巫女を使って神託をするわけがない。

試練は後に回すことにした。さすがに10歳で、しかも難易度地獄モードの試練をやる気がないからだ。

まずは、ホームで装備を整えないといけないからだ。祈りの後に武器屋とかに行ってみたがレベルが低かったからだ。

ミスリルくらいじゃないとまず無理だろうし、見つけてもかなり金が掛かるからだ。

短剣だけでも鋼の長剣の10倍ってどんだけ高いんだよ、装飾すらついてない唯の腕輪でも7倍ってすごくないか?

武器屋のおっちゃんに聞いたらミスリルを作る人が少ないのが原因らしい。しかも、出来る人はドワーフでガチガチな職人気質な人が多いのだそうだ。

人族にもいるけど、品質が高い武器や防具となるとさすがにドワーフに勝てないらしい。デザインもたまにいい人はいるがやっぱり細かい作業はドワーフが上なのだと。

その代わり装備をそろえるとなるとかなりの額が必要という、あとでギルドで依頼を何個かしないといけないな。


ってなわけで、翌日である今日は父様と一緒にお城へとむかっている。なんでも今回の盗賊の件でお城へと向かうことになったとか。

今回の事件がとある男爵が盗賊を使って金品を強奪したり、奴隷を売り買いしていたと言う事件にまでなっていた。

何名かは分からない者も居た。どうやら違う国へと流してる節も出てきたので調査が入る事になった。

ちなみに家にも奴隷はいるけど、すべてメイドとして働いたあと開放する事が多い。借金を肩代わりしてるみたいなものだ。

王国では犯罪奴隷が大半で、ほかには身売り奴隷と借金奴隷が居る。後の二つの奴隷は、基本はメイドや家政婦や教会の手伝いとか福祉関係の仕事が多い。

身売りは売れた値段の半分は自分の持ち手になり、それで家族を養っているのも居る。借金奴隷は基本借金+身売り金が値段となり、ある程度過酷な仕事をこなす事が多い。

犯罪奴隷の場合は過激な程に過酷な仕事が多い、鉱山掘りに戦争の奴隷兵、貴族の私兵に冒険者の壁役、娼婦に賭け闘士と、かなりの幅で使われる事が多い。

常に危険と隣あわせになり、死んでも墓に埋葬される事がない。一番不幸なのは最も重罪の場合は使役獣の餌とされることがあるくらいだ。

現代ではありえない事だが、実際歴史を振り返ればそれこそ日常になっている。ヨーロッパのギロチン公開やローマのコロシアムの対戦やら。

人間は、基本的に興奮するものなら何でもやっていく所がある。現代でも、ゲームもそういった欲求を抑えるためにやる事が多い。

ニュースや三流雑誌で、よくゲームをするから犯罪に走るとか、漫画を読むからとか言う奴らもいるが、過去アメリカで犯罪が減らす余蘊になったのはAVだったと言う世論調査があったくらいだ。

一概にあれが悪いコレが悪いと言うより大人が子供をちゃんと育てることが出来るかどうかだと俺の場合は思う。怒る事は怒らないと見境がなく犯罪と知らずに犯罪に走る事になる。


話がそれたが、今回の奴隷は違法奴隷にした盗賊とそれを買ったと思われる貴族を断罪だった。問題は、その犯罪が王都のお膝元で行われていたと言う事だ。

下手をすれば王国の信用がなくなるからだ。問題になった貴族は、お家取り潰しになるし盗賊は公開処刑の賭け闘士になる。

そして父様と俺が呼ばれたのは立てつづけに貴族の問題を暴いたのが原因だと言える。多分、貴族派側から釘を刺すつもりで呼びつけた感じなのだろう。

ちなみに、家は王族派に属している。親戚が王族なのもあり、四大家も王族派になっている。

父様と俺は正装でしっかりと身を固めている。元の出が騎士なためか親父は帯剣もしている。

俺は着にくい貴族の服を気にかけながらちょこちょこと父様の後ろをあるいている。メイドさん達がなんとも微笑ましい顔で見送られている。


「どうせ今回は、アホな貴族派の奴らが王に言って呼んだんだろうな。よほど叩かれたくない埃がありそうだ」


「父様も大変ですね」


「俺はいいがお前にも火の粉がかかりそうだぞ」


「そうですね、そうなったら貴族派の人たちをへこますだけです」


「お前、なにげに黒いよな」


「そうですか?面倒なら冒険者にでもなって稼いだ方がいいと思いますし」


「しかも、しっかりしているな」


「父様や母様に鍛えられましたから」


「色々と複雑な気分だよ」


謁見の間につくと騎士が敬礼をして入れてくれる。父様と俺が入ると左右に騎士と貴族が並んでいた。

騎士は近衛騎士や聖騎士といった言ってみればエリートな人たちだ。父様の知り合いなのか微笑んでいる。

問題は貴族の方だった、半分以上は父様を睨んでいるのだから。

自分たちがやった事を棚に上げて逆恨みもいいところだ。ちょっとイライラしてきたので、じーっと俺が見てやった。

子供に見つめられる貴族たちは、俺の目を見てすこしたじろぐ。まるで自分の中まで見つめる瞳にびびったのだろう。

中には馬鹿らしく俺のことを気にしないのもいるが、睨んでいた三割の貴族は目をそらしている。


「謁見を始める!皆の者礼!!!」


扉近くの近衛隊長らしい人が大声を出す、同時に皆一同に座礼をする。

中世では膝をついて礼をするのが普通だったからだ。戦時や簡易的には立礼も一応通る。

扉から入ってきたのは全部で6人、王様と王妃に王子二人と王女の二人だ。

王族との謁見はSSO時代の時もやったけど、今の王子が王として任冠した後だったりする。

SSO時代でも今の王はいるが、気のいいご隠居で町で何度も見かける事になる。以外にフットワークが軽いことで、身軽な元王としてプレイヤーからは言われていた。

王族が座り終わると王様が片手を上げて皆に挨拶する、これは通例な事で王が挨拶をしない事には楽にはなれない。


「全員楽にしなさい」


王の言葉に、みんな一斉に立ち上がり与えられた椅子に座る。俺と父様は一応貴族側の方に座っている。

謁見の前に、今回の色々と立て込んでいた事を報告しているみたいだ。北側の魔物の強さが少し高くなってきているだとか。川の氾濫で村が被害あっているとか。例年の収穫に支障が出るとか色々である。

しかも、そんな問題の殆どが貴族派側の領地だったりする。本来なら自分たちで解決しないといけないが、王に報告するとある程度なら借金ができるからだ。

そうやって自分の金を使うのをしない貴族も多いみたいだ。家の領地は自営が殆どだから借金なんて無いに等しい。


「では「フォーレスト」家のアーティク・フォーレスト様、セフィーランス・フォーレスト様 前へ」


席から立つと王の前へと行く事になる。俺は、父様の斜め後ろに待機するように膝をつく。

貴族側の相変わらず睨んでる奴らが多い。面倒だから威圧付きで貴族を睨んでやる、もちろん親父を睨んだやつ限定で。

さすがに、威圧を感じたのか周りをキョロキョロしっている。俺が威圧を欠けているとは分からないようだ。


「アーティク・フォーレストです」


「セフィーランス・フォーレストです」


「表を上げい」


顔だけ上げて王様を見つめる、王様はかなり高齢な人でこの時代で80越えは凄く少ないらしい。

民間でも平均70代が多かったとか。魔法使いは100歳超えな人は何人も居るらしいけど。

それでも300年が最高年齢だという。エルフならさらに伸びる可能性がある。

ちなみに王様は人間で魔力があったために100歳になったばっかりだ。王妃はハイエルフで一応1000は超えていた。


「今回は色々と活躍だったな」


「恐縮です。今回は運が良かったとしかいえません」


「謙遜するではない。今回の件でお主は公爵とする」


「はい、謹んでお受けいたします」


「それとセフィーランス。お主も活躍したのぉ」


「ありがとうございます。非力ながら王国に貢献したことうれしく思います」


王様は、微笑みつつ俺を見つめている。貴族の中には俺すら睨んでくる。


「ところでお主への報酬だがな・・・・」


ちらっと自分の横をみている、正確には王女たちの方を見ている。

ユーフィがにっこりと凄くいい笑顔をしている。俺はなにかあったのかなと王様を見る。

王様は、あきらめたみたいにため息をついてから直ぐに真顔に戻る。俺を見つめて力を入れている。


「お主の報酬は「ユーフィディア・A・D・バウンテッド」の婚約者とする」


王の言葉を聴いた皆が呆け顔になる。唯一王妃と王女達だけニコニコと微笑んでるだけだ。

どうしてこうなったんだか、俺もかなり困惑するばかりだ。



つづく 

SSO知識:ゴーレム

基本は魔法生物の魔物です。ベースとなる素材によって異なる種類がある。

もっとも有名なのは「アイアンゴーレム」や「ウッドゴーレム」。

胸部に魔石を埋めこまれている。倒し方は魔石を壊すか引き抜く、すると崩壊する。

また。錬金や魔法使いにゴーレムを作ることが出来る。初期は魔物と同じ形をしていたが。

後期になるにつれて外見デザインを変えることも可能になった。

コレによりメイドゴーレムや芸者ゴーレムとか変り種も生まれてきた。


では次回によろしくです。

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