第019話 「もしかすると友達なれるかもです」
本当にすみませんな ミケ乱です。
今回、更新が遅れた事本当に申し訳ありません。
海外に住んでいると色々と手続きが面倒なのがあるので、それで更新が遅れてしまいました。
ほんとうにごめんなさい。
あと何話か作ったあと、一度修正のために数日休む事があるのでご容赦ください。
では続きを
二日目は基本何も起こらず、三日目でやっと村についた。
人口1000人も満たない小さい村で、特産って言うにもあまりにも何もない。しいて言えば、この村の人たちが強いって事くらいだ。
どこをみてもマッスルなおじさんや俺や父様よりも低いレベルが魔力を帯びてる人、そういった人種が集まった村だ。
たぶん王都を守るための村、足止めや内乱を止めたり倒したりするのが目的なのだろう。
兵隊に見えないように庶民に隠す、草と呼ばれる人なのだろう。
どうやらマッスルなおじさんと父様は知り合いなのだろう、かなり親しく話して色々と物資を買っている。
俺を紹介するときおじさんは笑いながら頭を乱暴になでてくる、って痛いですおもに首が。
「それからこれは不確定なんだがどうも王都への道で盗賊が出始めてるらしい、しかもきな臭い事につかまっていないのだ」
「それは胡散臭いな?他の地域もか?」
「基本は王都とこの村周辺だ、他の地域はあまり出ないらしい」
「たしかに胡散臭いな、盗賊にしては足が遅いような気がするが」
「俺もそう思う、だから警戒を怠るなよ」
「ああ、すまないな」
「いいってことよ!今度また飲もうぜ」
マッスルおじさんは仕事に戻っていく。父様は考えるように腕を組んでいる。
この時の父様は何を言っても上の空になるので。俺も気にしていない。俺は村を見て回ることにした。
村といってもそんなに大きくない、外回りに走れば1時間内に一周できそうなくらいだ。
村の近くには川原があって川をはさんで向こう側は森になってる、川では誰もが野菜や洗濯物を洗っている。
ふっと森に何か動いたのが見えた影の形からして人とは違う何かだ、俺は気になって森を注意していた。
何かが走っている、まだ遠いけど確実にこっちに来ているのがわかる。
とっさに俺は走りだし川岸に立つ、村の人たちは何事かって顔をしているが一人が何かを感じたのだろう。
「なにか近づいてきてる、それもかなりの数が」
「村に戻ってこの事を伝えてくれ!何とか僕が持たせるから!」
小さい子を連れて女性が村へと戻り、男の数人は川原の石を集めだす。
森からいきなり飛び出したのは狼だった、真っ黒な毛をした大型犬より一回り大きい感じだ。
「「ブラックハウンドウルフ」だと!?」
一人の男が叫んでいった、驚愕と恐怖で引きつる顔が見て取れる。
狼たちは川を渡ろうとするのをみて俺は一瞬で呪文を唱える。
「『フリーズニードル』」
俺の目の前まで迫ったブラックハウンドウルフを下から貫く、川を渡っていたBHウルフ達は一瞬で貫かれたのだ。
川向こうから来て止まったBHウルフ達の目の前まで威嚇するように氷の針が突き出る、俺が本気と気づいてかBHウルフ達はすぐに森へと逃げていく。
すぐさま村から来た戦闘態勢だった村人や親父が目の前の光景にびっくりしていた、一撃で撃退したのだから。
氷を砕いて中からBHウルフの死体を取り出した、全部で9匹のBHウルフの死体が出てきた。
視界に入っていた数が14匹だったから約半数以上を倒したのだろう、直ぐに引いたのは力差を感じたからだ。
獣は力差がはっきりしてれば直ぐに逃げる、だが魔物はそうは行かない事が多い。
今回は運が良かったとしかいえない、下手したら死人が出てたくらい危なかったのだから。
「それにしてもご子息の魔法は凄いですな、もしかして魔法使いになるのですかな?」
「いや、こいつは好きにさせるつもりだ。もし魔法戦士になったら俺より凄腕になるかもな」
「それは頼もしいものですな、将来が楽しみになりました」
「俺も息子がどう育つのか楽しみで仕方がないくらいだ!」
片付けの後は村で軽く宴会がはじまった、俺たちへの感謝した人たちが集まって始まった。
さっそく父様とおじさんが酒を勢い良く飲んで出来上がっていた、俺は果実水を飲みつつため息を心ではいていた。
親ばかなのはいいけどあまり全開だとこっちが困る、何人かの女の人から生暖かい視線が父様に向かってる。
自分の子供を自慢するとみんなこんな顔になるのはどこも一緒なのかって思える。
宴会もかなり夜中まで続いていたが俺は先に上がらせてもらった、子供の体だからねむくなるのはしかたがない。
部屋に戻る前に外の空気を吸うために屋敷をでる、座りっぱなしだから軽く体を伸ばして体をほぐしていく。
この世界は月が三つある、白い色の白月、赤い色の赤月、青い色の蒼月となっている。
3つの月が循環する魔力が世界に注がれてると言われている。しかも、出ている月によって効力が違うらしい。
白月は基本全体の循環と聖神的魔力が多くなる。蒼月は精霊や属性の魔法が強く働く。赤月は魔物が興奮状態になり魔力を貪るといわれている。
今は蒼月と赤月が出ていた。だから、今日の魔物が興奮状態になっていたのだろう。
全体的に紫の夜空は神秘的で綺麗だった。SSO時代でもこの月の光は俺は気に入っていた。
ふっと何かの気配がした、人にしては小さく魔獣類とはまた違った気配だ。
気配のした方へと向かうと一角に切り株があった、そこに倒れるように何かがいる。
人間じゃなく魔物でもない、エルフに似た外見に蝶のような翼を持ってる。
「妖精族」の一つ「フェアリー」だ、ちっさい体だが魔力が強く滅多に人前には出てこない。
SSO時代は案内役としてプレイヤー達一人に一匹が付くことがあった、人気が高いうえ好みの子にアバターを変える事ができた。
トッププレイヤーでも「フェアリー」だけはホームの中を飛び回らせたりした、俺のもホームの管理もしてもらっていた。
「珍しいこともあるものだ、まさか「フェアリー」が人里にくるなんて」
俺が近づくとある事に気が付いた、羽の模様、髪の色、服装が何処か見たことあるのだ。
螺旋を散らばしたように作った羽、ストレートで紫色の髪、その髪に合わせて紫をベースにしたメイド服。
間違いなく俺がSSO時代の「フェアリー」のルンだ。まるで疲れたようにその切り株に寝ているのだ。
仕方ないので俺はそっと抱き上げて、俺の部屋に連れて行った。
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翌日になってもルンは目を覚まさなかった、俺はルンを見つからないようにバッグを改造して部屋を作った。
木枠を作ってから皮を縫いつけただけのボックスバッグというやつだ、中にはベッド代わりのタオルを入れて小瓶に水を入れる。
中に『付加魔法』で「魔力回復」と「体力回復」の二重に付与した、回復させてもいいけどゆっくりと休ませようとしたのだ。
「その子はどうするんだ?」
「父様、もしかすると友達になれるかもです」
「そうか、滅多に出てこなかったからな俺も初めてみたよ「フェアリー」を」
「彼女らは恥ずかしがり屋ですから、会うのも稀なのですから」
「そうか、なら大事に治療してあげなさい」
「はい」
できるだけ大事そうにバッグをなでる、魔力を出来るだけ付与して魔力切れを起こさないように。
この子がこっちにいるのは多分神のせいだろう。どうしてここにいるかはわからないど、もしかするとホームがあるのかもしれない。
そんな期待を胸に、ルンの眠るバッグを見つめていた。
つづく
SSO知識:「フェアリー」
主にペットとして買う事が多いフェアリー、最初は紹介や案内役をしている。
気に入ったフェアリーはプレイヤーの契約をして専属のペットとして扱う事が出来る。ホームにいるときは掃除とかをしてくれるから、専用メイド服を着てくれたり、プレイヤーが作った服も着てくれるときもある。
では次回もよろしく~




