第015話 「珍しいやつだ」
どうも、ミケ乱です。
最近、多くなったな~って思っていたら日間がランクダウン。
最初に来てくれた人が多かったからあがるのが遅くなったと思います。
それでも見てくれる人がいるのがうれしいです。
では、続きを
オークナイトが倒されて統制が成り立たなくなると思った。だが、オーク達の一部はいまだ抵抗をしている。
大半のオークは逃げるがオークソルジャー達が洞窟を背に防御陣をしいてる、何かを俺達から守るように。
逃げたオークは本体が叩いてくれるだろう、何せ数だけは多いのだから。
洞窟の前のオークソルジャーは10匹、さっきの魔法の影響をうけたのも3匹ほど居る。
普通ならそれだけのダメージを受ければ逃げる。だが、こいつらは逃げないで戦おうとしてる。
「なるほど、だからナイトが2匹いたのか」
「リーダー何かわかったんですか?」
「ああ、こいつらがなんでここを守るかがわかったくらいだ」
「え?どういうことですか?」
「論より証拠、まずはこいつらを片付けるぞ」
「・・・了解」
「了解、メルネもいじけないでちゃんとやるのよ」
「セイーナ!?」
「メルネちゃんはリーダーのことが気になるんだもんね~」
「ニニル!!」
「わ~~怖い怖い~」
「もう、二人とも」
3人でじゃれあってるみたいだがきっちりとオークソルジャーを倒している。たぶん、先の戦いでこれくらいは余裕になったのかも。
軽口がをたたきながら5匹を相手どっている。どうやら、3人いれば力におぼれることはないだろう。
「さて、俺も仕事するか」
ゆっくりと目の前のオークソルジャーへと近づき戦闘を開始する。他の5匹が動かなかったのも俺が威圧していたからだ。
俺が動いたことで一気に襲ってきた、オークソルジャー達の動きががむしゃらにそして必死なものだ。
面倒だから『ウインドカッター』に魔力を大目に込めて放つ。切れ味の増した刃で真っ二つにされていくオークソルジャー達。
殆ど返り血も受けないで終わった。3人の方も程なくして戻ってきた。
直ぐに洞窟へと向かい近くにあったオークの死体をどけたりする。3人もできるだけオーク達をどかせる。
「どうします?本隊と合流してから入りますか?」
「いや、偵察だけはするさ」
「りょ~か~い~」
二ニルは他の二人に話しをしに向かう。俺はできるだけ洞窟の中の様子を覗きみる。
中は深くなくそこそこ広い空間が見えるだけで、奥がどうなってるかは入らないとわからない。
「手前側は誰もいないみたいだな。奥は、ちょっと暗くて見えにくいがそんなに入り組んでいないみたいだ」
「そうですね。変な音は聞こえますけど」
「罠類はありません。ここに罠があったらオーク達がトラップに引っかかりますから」
「オークはスカウトやレンジャー系はめったに出ないもんね~。殆ど前線兵士が多いよね~」
いつのまにか来た3人は洞窟を覗き込んでいる。メルネが耳をぴくぴく動かしている。
3人もレンジャータイプだから罠とかがないのもわかるか、獣人の性能も十二分に使っている。
「うんじゃ、いきますか」
「「「了解」」」
俺が先に入っていく。暗闇には『最適化』と『鷹の目』が夜目にしてくれる。
3人は猫型だから夜目はお手の物。しかも、レンジャーだから『鷹の目』も持っている。
深くはないが曲がったところに二手に分かれる。一つは異様にオークの出入りが多いみたいだ。
「リーダー、こっちからは人のうめき声が聞こえる」
「こっちの道からは臭いオークの匂いが強いよ」
オークの匂いが強い方がオークの出入りが多い方だ。たぶん、この奥に居るのだろう。
「人のうめき声は帰りに拠る。今はこっちを優先しないと」
「でも人がいるなら助けないと」
「いや、直ぐすむ。それにこっちを先にしないと後が大変になる」
「・・・了解」
3人とも少し不満があるのだろうが、俺の予測どおりならこっちの方を優先したほうがいいからだ。
俺たちはオーク臭い方へと歩き出す。そんな奥でもなく軽くカーブかかった道を歩くと大部屋に続いていた。
そこには一匹のオークがいた。オークナイトよりも大きくそれが横になっている。
よく見ると、お腹の当りに何かうごめいている。オークの子供たちだ。
まだ成長途中で、普通のオークの半分くらいしか大きさしかない。大きさから言って普通の豚くらいの大きさだ。
「リーダーこれって?・・・」
「珍しいやつだ。100年に一匹出るか出ないかってほどに珍しい種だ」
「それって強いの?」
「いや、戦闘能力は殆どない」
「ではこれは何なのです?」
「簡単に言えば、『オーククィーン』だ」
「オーククィーン」SSO時代で特別イベントで出てきた種だ。戦闘力はないが繁殖力が半端ないほど早い。
ボスイベントでは、オークソルジャー10匹とオークナイト2匹が守りを固めている。たぶん、さっき倒した奴等がそうなのだろう。
設定では放置したら止め処なくオークを生み出し、魔王クラスのオークをも生むといわれている。
「下手したら魔王を生み出す存在だ。だから、今すぐにやらないといけない」
俺は、剣に魔力を込めて「魔法剣」にする。それに気づいたオーククィーンはあわてて動こうとする。
だが、巨大な体と子オークがいるため動くことができない。動くたびに子オークがつぶされていく。
直ぐに近づくと首を刎ねる。首がなくなったから大量の血が噴出する。
そして、俺は大きくなった腹に剣を突き刺すとお腹を切り裂く。少し大きめのオークが出てきた。
ナイトかロードなのだろう。でも、まだできていないのでオークくらいの大きさしかない。
すぐさま首を刎ねていく。3人とも子オークが逃げ出したのをみて切り裂いていく。
全部倒したあと俺たちは洞窟を出て行く。途中、囚われていた人たちを救出して。
これでオーク討伐は終わった。だが、俺はすごく気になったのは別のところだった。
つづく
スキル講座:
『バーンブラスト』:中級範囲魔法、決めた範囲の地面から炎を吹き出してくる。
噴出すさいに爆発もおきるのでかなりの範囲に伸びたりする。
『サイクロンカッター』:中級範囲魔法 発動指定した場所から竜巻を起こして切り裂く、中心に近いところだと殆ど体を切りきざまれるほど切り裂かれる。
では、次回もみんなよろしく。




