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第012話 「この作戦はスピードが命だ」

どうも、ミケ乱です!

昨日の11話で総合ポイントが1110になっていました、あと1ptで1のゾロだったのですけどねw

PVも8万に届きそうです、本当にありがとうございます。


では、つづきを。

今、目の前に3人の女性がいます。年齢からして15~17って所だと言うのがわかる。

獣人中心なのだろう、猫系の耳と尻尾が付いてる。

一人は不貞腐れた顔をしている。他の二人は苦笑に近い顔をしている。

不貞腐れてるのは俺が投げた奴だ、他の二人は俺の力差をわかったみたいだ。

どうやら二人はこの不貞腐れてる実力を知っているだけに、俺がどれだけ強いかわかったのだろう。


「で、君たちが僕の小隊になるのかな?」


「そうですね、私はセイーナと申します」


「私はニニルって言うの」


「・・・・メルネ」


「セフィーランス・フォーレストです、よろしく」


「君があの「破滅王子」かな?」


なんだその凄く物騒な二つ名は?どこの悪魔王子やねん。


「それはどういうことだ?」


「本人は知らなかったか、ギルドでは有名だよ。

登録初日に絡んだ奴らを破滅させたって言うので、ついでに君の容姿がいいから王子になったとかよ」


「あの事以降鍛冶屋にアンダーカップが飛ぶように売れたとか、そんな噂がでたわね」


「・・・・私も聞いた」


なんだろうな、カップがあっても打ち上げ方によってはさらに悲惨になるのに。

鋼クラスのカップだと撃ち方で曲がるからな、しかもカップだ厚さもそんなにない。


「そんな噂が・・・、ま~いいか」


「え?いいの?」


「だって噂があれば馬鹿が来なくなるだけだし、下手にカップで守ると大変になるし」


「それはどういうこと?」


「簡単に言うとカップは薄い鉄や鋼で出来てるだろう?剣やナイフだといいけど打撃だと場合によっては鈍器化する」


「うわ~」


「それは怖いわね」


「・・・・」


「しかも場所的に薄くしないといけない、武器みたいなのはつけられないからな」


なんとなく納得する3人、横で聞いてる隊長さんも苦笑してる。

上級者だと大体わかるし、薄い装甲なんて無いに等しいからだ。

だから気休め程度しかならないし、面倒ってのがわかる。


「俺は、新米だけどな。まだ、一回しか依頼受けてないから」


「へ?それってどう言うこと?」


「最初は、簡単なゴブリンを狩る依頼を受けて。その途中に、オーク中隊と遭遇して撃退。

そしたらギルマスが僕に遊撃隊として参加しろと、しかも親公認だ」


「うわ~それはないわ」


「にしてもオーク中隊を撃退って普通に出来ないよ」


「そう難しいことじゃないよ、君たちみたいに素早さが得意ならなおさらだ」


「へ?できるの?」


「出来るだけ先制攻撃で一匹を狩って、あとは森なら木々を使えばいいだけ。

日ごろから森を走り回っておけば、もっと楽に叩けるよ」


「なるほど、地の利と人の利を使うって事か?」


「そう、平原だととにかく走って振り向いて先に来た奴を切りまた走るを繰り返せばいい」


「状況的に1対1を作るって事か、確かに利に適ってる」


3人とも俺の評価を少し上げたみたいだ、横にいる隊長さんも関心するように頷く。

一対多数の場合はどうしても囲まれるのが面倒だ、ゲームだったら防御率や回避率を上げておけばいい。

だが、リアルだとどうしても回避と攻撃が一緒に出来ない。囲まればさらに難しくなる。


「だが、今から行くのはある意味戦争だ。ある程度は出来てもほとんど正面から叩くしかない」


「それで私たちはどうすればいいの?」


「身軽な事が一番だ。横合いからの遊撃なら隊長たちがしてくれるだろう」


俺が、隊長さんを見ると頷く。今回の作戦は大抵正面から大半の冒険者たちが戦う。

左翼右翼は遊撃隊になる。逃げるオークたちをつぶすことになるからだ。

俺たちは、その上で撹乱を促がす。魔法使いもいるが今回は全面的に叩くためだ。


「叩くのはオークマジシャンを中心になる。多分、護衛もいるけど出来るだけ叩いて引く」


オークマジシャンは初級魔法を使う。だが、接近戦はかなり弱いから奇襲で倒せるはずだ。

そして、オークマジシャンを守るために、強固なオークソルジャーを配置してるはずだ。

敵は、絶壁を背にしている。戦略的地の利はオークたちにある。


「でもどうやって?後ろは山だし左右はオークやオークソルジャーが居る」


「少数で、しかも左右じゃないって、どこからこうげきするのさ?」


俺は、にっこりと笑みを浮かべると、簡易的な地図を指さす。

そこにいた全員が唖然とした顔になる。俺が考えたのは歴史書にもあった作戦だ。


「相手もここはさすがに警戒しませんよ、だから上手くいく」


俺の作戦に一同に息を飲む。誰も考えられそうで実際できるかって言われると無理だからだ。


「今から移動すれば間に合います。行きますから」


「ちょ、まってよ!?」


「準備するから」


「すごいリーダーですわ」


「急げ、この作戦はスピードが命だ」


俺が自分の準備にかかったのを見ながら、隊長さんは驚きと敬意な表情だった。


「いやはや、ここまでとはびっくりだ」


隊長も本隊にこの作戦を伝えるために伝令を走らせていた。これから忙しくなると踏んで。


つづく 

今回は、現代で歴史の勉強で習うやつをやってみようと思いました。何の攻撃かって?

それは内緒でwだって作戦教えても面白くないでしょ?

山の高さはそうでもないかもしれない、大体ビル10階建てくらいの大きさだ。

ビルとして上るのはいいけど、山となればかなり大変な高さだと思う。


では、次回もよろしくです。

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